さくら ライバルも脱帽の安定感

[ 2009年11月29日 18:33 ]

 【LPGAツアー選手権リコーカップ】今季の横峯は出場33試合中、優勝6度を含め22試合でトップ10入り。もちろん予選落ちは1度もない、安定した戦いぶりだった。賞金女王争いのライバルだった諸見里を教える江連忠コーチは「さくらちゃんが1番強かった。それは数字に表れている」と脱帽した。

 部門別データでも平均ストロークをはじめ4部門で首位。パーセーブ率約89%、リカバリー率で約69%の数字はボギーの少なさを示す。ドライバーでもアイアンでも、クラブヘッドが地面を指すような独特のオーバースイング。それでもショットの正確性を損なわないのは、体の柔らかさと豊富な練習量のたまものだ。

 今季から本格的に組んだキャディーのベネット氏の力も見逃せない。この日の18番でしびれるような2メートルのパーパットのラインを的確に指示した本業はもちろん、50ヤード以内のウエッジショットを伝授するなど、コーチとしても横峯を支えた。

 賞金女王という大きな勲章を手にした横峯の課題は精神面だろう。今季開幕前に「女王宣言」し、自らを追い込むやり方は途中で放棄した。しかし今後さらに飛躍するためには、「プレッシャーに弱い」と自ら認める弱点を克服しなければならない。

続きを表示

2009年11月29日のニュース