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あんどうたかおのNBAレポート

USBAに行ってきました

USBAの入口です
Photo By スポニチ

 先月下旬、ウエスタンのビッグ3のゲーム取材がメインテーマでアメリカへ行ってきたことは前回述べたと思う。実はもう一つのテーマがあった。それはUSBA(United State Basketball Academy)というバスケットの学校を訪問することだ。

 初めてこの名前を聞く人も多いだろうが、オレゴン州のユージーンという自然の多い山の中にある。もっともユージーンという町自体が日本人にはなじみが薄い。

 オレゴン州はアメリカ西海岸の北、シアトルがあるワシントン州のすぐ南に位置し、首都はブレーザーズのホームタウンのポートランドで、そこから少し下ったところにユージーンがある。大学ではPAC-10カンファレンスに所属し、ダックスのニックネーム知られるオレゴン大がある。

 そのユージーン空港から車でおよそ1時間、マッケンジー川を遡るように山奥へ入って行ったところにあり、周りは樹ばかり。バスケット漬けになれるロケーション。

 ここはブルース・オニールという元ハワイ大コーチが93年に作ったものだが、創設にあたりウィルト・チェンバレン(1ゲーム100得点で有名)がその考えに共感してくれ、多額の寄付したと聞いた。それ以外にも多くのNBA関係者が出資している。

 東京ドームの広さの約4倍の敷地に、正規のコ−トが2面取れる体育館、4面の屋外コート、トレーニングジム、プール等の運動施設に、コーチ用も含め200人近くが泊まれるロッジや食堂がある。

 ロッジには寄付した人達の名前がつけられているが、その中に、UCLAを7連勝を含む10回の優勝に導いた名匠中の名匠John Woodenの名前もあった。

 カリーム・アブドル=ジャバーは夏のビッグマンキャンプのコーチに来たことがあり、シャックやリック・バリーを初め、多くのNBAや大学関係者が来校している。

 ここは最初から施設が出来上がっていたわけではなく、少しずつ作り上げたものなので、体育館も地面の関係で、中央部分が若干盛り上がっているとか(笑) あまりアメリカ的ではないが(笑) しかし体育館は24時間使用可能で、帰り際、アカデミーを朝6時に出発するとき、中からボールが弾む音が聞こえてきた。

 ここには自動リバウンド機なるものもある。多くのシューティングマシーンは入ったボールしか戻ってこないが、これはシュートミスしてもOK。その上ネットがリング手前50センチほどの高さまで張ってあり、アーチをかけないと届かないようになっている。

 素晴らしいのは設備だけではない。

 現在25勝36敗と低迷しているがソニックスのヘッドコーチ、ブライアン・ヒルは前シーズンのサマーキャンプの講師だった。現在はケンタッキー大でアシスタント・コーチもしていたその倅のキャメロンがここのコーチをしているが、噂では来シーズンはNBAチームのアシスタンコーチになるとか。優秀な人材が揃っている。

 その他多くのNBA選手やOBがフラリと来てはコーチしてくれるとか。

 私が行った時は日本人が短期の研修で3人の選手が来ていて、他に1週間のコーチ研修として6人ほどの日本人が勉強に来ていた。

 ここに来ているのは日本人だけではない、中国はU-16の合宿所として使っている。韓国のナショナルチームもここで合宿している。どちらかと言えば日本が一番遅れていた。

 私が訪問した時も中国のメンバーがいたが、凄い選手ばかりだ。センター陣は2メートル以上は当然で、セブンフッターも居た、16歳以下で。

 今回は14歳が多かったので未だ身体の幅が無く細い感じがしたが、ウェートトレーニングの影響で、ここに来た時に比べると筋肉が付いてきていると説明してくれた。

 彼らは中国のCBA(Chinese Basketball Association)のチームから資金援助をしてもらいここへやってくる。青田刈りと言うやつだ。それだけに伸長も能力も高い。スリーメンでのレイアップ(ランニング)シュートではボロボロ落としていたので、たいしたことは無いと高をくくっていたが、シューティングになると、柔らかいシュートタッチで、さっきとは別人のようによく決める。14歳で、2メートル10で、走れて、その上あれほどシュートが入るなんて、改めて中国の恐ろしさを目の当たりにした。

 ここではバスケットは勿論ですが夜は英語の授業も組み込まれている。将来NBAおよびアメリカでプレーするときには必要になるからである。

 実際Jと呼ばれる中国選手は、オレゴン大から誘われており、トーフルに合格さえすれば入学が決まっていると教えてくれた。オレゴン大ならNBAに一歩近くなる。

 ここは大学関係者からも注目されており、リクルートされる可能性が高い。

 現在西田氏がUSBAの日本代理人となっているが、彼とも話し合って、優秀な日本人を入学させたと考えてる。USBAで半年間バスケットと英語を勉強してアメリカに慣れ、夏にサマーリーグやキャンプで鍛え、秋にマイナーリーグに入団というコースを想定している。

その入学テストは5月に予定している、私が主催するトライアウトジャパン07にしようと考えているところだ。

 たとえバスケットの能力が高くとも、アメリカ人を相手にアメリカ人と共に戦うことになるので、英語は勿論、アメリカの文化も身につけておかなければならない。

 そのためにもUSBAで半年間学んでからサマーリーグに参加して、1〜2年かけてNBAにチャレンジするほうが良いと思う。

[ 2007年03月11日 12:57]

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