淡路島ロングライド150コース視察記
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関西のサイクリストにとって「アワいち」は、特別な響きを持つ。全行程150`の距離はもとより、島をぐるりと一周するスタート前の使命感、そして終了後の達成感。同種のイベントとしては毎年5月に行われるスポニチ佐渡ロングライド210があるが、5年目を迎えた今年の大会には3000人を超える参加者が佐渡に集結し、島一周のだいご味を味わった。さあ、今度は淡路島が舞台だ。
5月上旬、今回のコースを車上から視察した。スタートの国営明石海峡公園。別名「夢舞台」。ここから「夢」が始まる。国道28号線をひたすら南下。左手は大阪湾だ。道幅は決して狭くないが、生活道路ゆえの交通量はそこそこある。交通規則の順守はもちろん、マナーを守った走行が必要だ。ジテツウ用のバックミラー装着もお薦めしたい。
ちょっとでも脚に覚えのあるサイクリストなら、拍子抜けしてしまうほどの平坦路は20`以上続き、27`で早くも炬口(たけのくち)AS。洲本港の入口に位置しており、少々脚(車輪?)を延ばせば淡路島名物・牛丼のおいしい店もあるので、余裕のある参加者はぜひお試しあれ。
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炬口ASの直前に国道28号線に別れを告げ、進路は通称「川北街道」へ。時を経ずに洲本温泉郷に入るが、時間的に温泉宿はチェックアウトタイムのはず。ほとんどが宿の対面に駐車場がある。道幅が狭く、曲がりくねっていることもあり、人の行き来には十分注意したい。温泉郷を抜け、由良大橋を通過し、西南方向へと向きを変えると、コースはうっそうとした山間部に入る。これが最初の激坂だ。約140bの上り坂。峠を越えても下りはブラインドコーナーの連続だ。さらに2度目の長い上り。そしてこれでもかと連続する下りの急カーブ。道幅は1車線程度で、少しでも集中力を欠けば、あっという間にコースアウトしてしまう。残りはまだ100`以上ある。ここは速く走る必要などない。ひたすら自重あるのみ。
つづれ坂が終了すると、唐突に海岸と再開する。淡路島モンキーセンター、黒岩水仙郷を抜け、59`地点の灘ASまでほぼ一直線だ。峠越えの疲れた体には気持ちいいが、一部舗装がコンクリートになっており、ハンドルを取られかねないギャップもある。スピードが乗る地点だからこそ、注意を払って走ろう。
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福良港を抜けると大鳴門橋を望む山中へと入っていく。高低図にあるとおり、平均11%、最大15%という正真正銘の激坂だ。途中で足を止めて大鳴門橋をバックに記念撮影してもよし、制限時間が気になり始めた場合は先を急ぐもよし。
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慶野松原ASは、その名の通り松林に囲まれている。海岸沿いは海水浴場。ここからは西海岸をひたむきに北上だ。行く手を阻むような急坂はほとんどない。19`走ると最後の休憩拠点、多賀の浜AS。仕上げの補給を終えて、淡路サンセットラインを進んでいく。左手は瀬戸内海。太陽は徐々に西へと傾いている。ふと前方に視線を投げると、対岸には明石の街並が迫ってくる。そして明石海峡大橋の雄姿。ここまでくればゴールはすぐそこだ。島の北端をぐるりと東に回りこんで、岩屋港から「夢舞台」へ!
ゴールではあなたの名前が叫ばれる。お帰り〜!そして、お疲れさん!!150`の「アワいち」は、他の何事にも代えがたい格別の幸福感をもたらすはずだ。







