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【大妻女子大学】英オックスフォード大学で箏と尺八のコンサート開催

[ 2016年11月12日 05:30 ]

コンサートの様子
Photo By 提供写真

 大妻女子大学(東京都千代田区)は10月16日、オックスフォード大学ハートフォードカレッジ(イギリス)の「コタカルーム」で、箏と尺八のコンサート「Koto&Shakuhachi Concert―Mari Kodama&the Sound of Peace」(主催:大妻学院/後援:在英国日本国大使館、児玉麻里とサウンドオブピース)を開催した。これは、昨年11月に開催した手工芸ワークショップに続く第2回の文化交流イベントとして行われたもので、短期大学部英文科の井上美沙子教授(大妻中学高等学校校長)が企画した。

 学院創立者・大妻コタカの名を冠した「コタカルーム」は、両校の親交を記念して2014年に設置された。主に文化交流の場として活用され、昨年は創立者のルーツとも言える手工芸のワークショップが開かれている。

 今回のコンサートは、ピアニストの児玉麻里氏の解説と、須田俊子氏の箏、岩橋庸一氏の尺八という構成で開催。当日は晩秋の厳しい寒さだったが、会場内は立ち見が出るほどの大入りとなった。沈香(じんこう)のお香がたかれた日本情緒が漂う雰囲気の中で、須田氏と岩橋氏は「春の海」など日本の伝統曲10曲余りを演奏。観客は和楽器の音色に心静かに聴き入り、澄み渡った穏やかな気持ちを共有した。

 演奏後も観客は尺八の楽譜や演奏方法の説明に熱心に聞き入り、箏を実際に爪弾くことができるレクチャータイムも大人気。コンサートは予定時間を30分オーバーして盛況のうちに終了となった。観客の反応も上々で、コンサート終了直後に早くも「来年はどのような文化イベントになるのか」という質問が寄せられた。

 コンサート前日には同大のディナーホールで晩さん会も開催され、オックスフォード大学のニック・ローリンズ副総長や、同大ハートフォードカレッジのウィル・ハットン学長、同大日本事務所のアリソン・ビール代表、留学プログラム関係者などが参加。和やかな雰囲気の中で会話は弾み、今後の大妻学院とオックスフォード大学の国際交流の発展を確信できる会となった。

 また、井上教授はコンサートとあわせて、後援の在英国日本国大使館を表敬訪問し、同大使館の鶴岡公二大使にお礼を述べた。これに対し鶴岡大使からは、両校の15年にわたる交流への賛辞とともに、「このコンサートは日本文化に触れていただく素晴らしい機会。今後もこのようなイベントが数多く行われ、日本と英国の交流が拡大していくことを期待しています」とのメッセージが寄せられた。

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