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【昭和大学】皮膚および毛髪の黒化促進剤に関する特許を取得

[ 2016年9月14日 05:30 ]

昭和大学の(左から)小出良平学長、久光正教授、藤原博士兼任講師
Photo By 提供写真

 学校法人昭和大学とフジケミカル株式会社は、「皮膚および毛髪の黒化促進剤、その黒化促進剤を含む黒化促進用外用剤および黒化促進用飲食品」の特許を取得した。これは医学部生理学講座生体制御学部門の久光正教授、藤原博士兼任講師が中心となり研究したもので、白髪の根本的な治療や皮膚に対する紫外線対策などへの応用が期待される。

 メラニン色素は皮膚や毛髪の色調を決定しており、老化やストレスなどにより、その産生能が低下すると白髪などが現れる。現在、白髪に対処する方法としては、毛染めや着色といった方法が用いられているが、根本的な治療薬は存在していない。

 久光教授、藤原兼任講師は、九州地方で自生している日本固有種ヒュガウトウキ(セリ科の植物)の抽出物に、メラニン色素の黒化を促進する作用があることを発見。「皮膚および毛髪の黒化促進剤、その黒化促進剤を含む黒化促進用外用剤および黒化促進用飲食品」を発明した。これは白髪を解決することが期待できるものであり、また毛髪だけでなく、皮膚に対する紫外線対策や、安全な日焼け対策などへの応用も考えられるユニークな発明となった。

 このたびその製剤の発明において、新規性と進歩性が特許庁により認められ特許を取得。この研究が新たな製剤の開発につながり、今後の医学の進歩に貢献することが期待される。

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