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【大妻女子大学】高島屋の復刻柄カジュアルプレタきもの製作に協力

[ 2016年6月9日 05:30 ]

 大妻女子大学家政学部被服学科、中川麻子准教授(染色デザイン研究室)のゼミ生32人が、高島屋史料館所蔵の明治・大正期の浴衣に使用されていた柄を復刻、現代風にリデザインした婦人プレタ小紋きもの(復刻柄カジュアルプレタきもの)の製作に協力し「自分が着用してみたいきもの」をテーマに柄を選定した。今後は日本橋、新宿、横浜、大阪、京都、JR名古屋の高島屋6店舗での8月下旬販売(予定)に向けて取り組んで行く。

 “ファッションとして、気軽に、自分らしく楽しめるきもの”をコンセプトに、ゼミ生らは、約400点の明治・大正期の浴衣生地見本の中から好みの柄や着てみたい柄を選んだり、配色や柄の組み合わせをアドバイスしたりしたほか、若者に向けた販売戦略のプロモーションやきものコーディネートを提案。また「年に何回、着用するか」「どんなシーンで着用したいか」「購入するとしたらいくらまで出せるか」など、学生視点のきものに対する実態調査にも協力した。

 今回、製作するきものは、ゼミ生の意見をもとに選定された20柄(予定)。デジタルインクジェット捺染による染色で、当時の柄を高いクオリティーで再現しながら、現代に合うデザインや配色にアレンジする。

 同取り組みは、中川准教授が、高島屋史料館で所蔵する染織品の歴史的価値などを調査していた際に多数の明治、大正期と思われる浴衣地を発見し、それを見た大学生から「かわいい!」「こんなきものがあったら着てみたい!」との声があがったことがきっかけ。それら昔の柄を現代の若い女性の感性に合う、魅力的なきものとして提案することの意義を、本学と高島屋の両者で感じ、協働で新たなものづくりに挑戦することとなった。中川准教授は、高島屋所蔵の染織品の研究に協力する。

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