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【聖心女子大学】5月27日~6月2日、国の登録文化財パレスを公開

[ 2016年5月9日 05:30 ]

国の登録文化財パレス
Photo By 提供写真

 聖心女子大学(東京都渋谷区)は5月27日~6月2日、キャンパス内のパレス(学生会館)を一般公開する。このパレスは旧久邇宮邸の御常御殿で、国の登録有形文化財にも指定されているもの。2016年に創基100周年を迎えた同大は現在、記念事業の一環としてキャンパス整備を進めており、今春、補修工事を終えたパレス内部を学生等の説明ガイドが無料で案内する(要事前申し込み)。また、これに先立ち、5月26日には報道関係者対象の説明会・見学会も開催する。

 同大は今年、前身である私立聖心女子学院高等専門学校の開校(1916年)から100周年を迎えた。

 木造2階建の和風建築であるパレスは、旧久邇宮邸の御常御殿として1924(大正13)年12月に完工(設計者は森山松之助)。2000年に文化庁による登録有形文化財(建造物)に指定された。

 ふすまや引戸、格天井は、そうそうたる日本画家の作品によって彩られている(このうち天井画は、現在東京国立博物館に寄託)。

 この100年の歴史を刻む貴重な文化財であるパレスについて、同大では2015年から16年3月にかけて、屋根の軽量化や壁補強を含めた補修工事を実施。創建当時の銘木や美術品による内装を大切に守るとともに、将来に残すべき貴重な文化財として土台部分の不陸調整、腐食部材の矧木(ハギキ)や屋根小屋組みのゆがみ是正を施すなど、今後の維持管理を容易にする工夫も行ったという。

 同大は今後も従来通り、パレスを授業ならびに茶道、箏曲、能楽、小鼓などの課外活動に使用し、情操教育の場として有効活用に取り組んでいく。

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