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【愛知大学】登録有形文化財指定の記念館、貴重な資料収蔵

[ 2015年8月20日 05:30 ]

愛知大学記念館
Photo By 提供写真

 愛知大学記念館(愛知県豊橋市)には、東亜同文書院大学と愛知大学、同大学創立者の本間喜一、中国の孫文の革命運動を支えた山田良政・純三郎兄弟に関する史資料が収蔵されている。その種類は、書籍・文書・書簡・掛軸・写真・図表など多彩な方面にわたり、5000点以上にのぼる。中でも約600点におよぶ孫文関連の史資料の数は国内随一という。収蔵史資料の一部は館内展示室で一般公開しており、開館時間であれば誰でも自由に見学することができる。

 記念館は1908(明治41)年に陸軍第十五師団司令部として建てられた。当時、豊橋で最初の本格的な洋風建築物だったといわれている。日本敗戦後、中国・上海にあった東亜同文書院大学の学長・本間喜一が旧陸軍施設を利用する形で、46(昭和21)年に愛知大学を創設すると、大学本館として1996年までの50年間使用された。

 98年には建物の価値が認められ、文化庁により国の登録有形文化財に指定された。これにより名称も「大学記念館」と改められ、同年5月には東亜同文書院大学記念センター展示室が記念館内にオープン。

 現在、1階部分は展示コーナーとして、愛知大学やそのルーツ校にあたる東亜同文書院(大学)の歴史、本間の生涯を紹介するほか、東亜同文書院の教員で中国の革命に深く関わった山田良政・純三郎と孫文との関係を示す貴重な資料を数多く展示している。

 また、レトロな階段を2階に上がった正面には司令部時代に師団長室、戦後は学長室として使われた部屋も公開されている。

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