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【京都産業大学】天文学をより身近に、学びと地域つなぐ神山天文台

[ 2015年8月8日 05:30 ]

 私立大学では国内最大の荒木望遠鏡を有する京都産業大学神山(こうやま)天文台。文理多様な学部から有志の学生が集まる神山天文台サポートチームは、天文台の学びを地域に還元するため観望会や地域交流イベントなどを行っている。大学の研究施設としての顔を持つ天文台であるからこそ、単に「星を見ることができる場所」ではなく「宇宙を学ぶ場、学生と地域をつなぐ場」となることを目指して活動している。

 同学では創設者の荒木俊馬博士が宇宙物理学・天文学の研究者であったことから、開学当初より理学部における宇宙物理学、天文学の教育・研究に力を入れており、全国的にも「宇宙・天文を学べる私立大学」として知られている。

 理学部の専門教育のみならず、全学部の学生を対象とした共通教育においても宇宙・天文関係の授業を開講。また、一般の方を対象とした市民講座、教養講座においてもたびたび、関連講座を開いている。

 このような背景から、創立50周年(2015年)を見据えたグランドデザインにおいて天文台の設置に向けた構想が打ち出され、同大の「建学の精神」を具現化するシンボルとして、神山の地に天文台を建設した(09年12月22日竣工、10年4月1日運用開始)。

 天文台の名称は「京都産業大学神山天文台」とし、私立大学では国内最大となる「荒木望遠鏡」(口径1・3メートルの反射式望遠鏡)とさまざまな観測装置、ならびに各種の実験・開発機器を設置している。施設・設備を学内外の研究者や学生による第一線の研究・教育の場として提供するとともに、広く地域の方にも開放し、宇宙に触れる機会を身近に提供している。

 天文台を有効に活用することによって教育・研究のさらなる推進を図り、天文学における世界第一級の科学的成果を発信するとともに、大学における社会との接点として、神山天文台が実社会と関わってゆくことを目指している。

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