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【東京農業大学】「食と農」の博物館が開館10周年記念で出版

[ 2015年4月18日 05:30 ]

 東京農業大学「食と農」の博物館(東京都世田谷区上用賀2の4の28)では、開館10周年の午年にちなみ「馬文化」を多角的な視点で掘り下げた座談会「日本人と馬 -- 埒を越える十二の対話」を行い、その内容を収録した同冊子を出版した。

 2014年の企画展「農と祈り -- 田の馬、神の馬」では、馬が介在する信仰の世界を自然や農業と対峙(じ)する姿の中に捉え、紹介した。本座談会ではさらに分野を広げ、馬と人との関係における新しい見解を、多分野にわたる識者の対話により導く試みが繰り広げられた。その内容は「神の馬」「昔の馬」「喜びの馬」「働く馬」他の構成でまとめられた。

 本書では、信仰や民俗、歴史、考古、社会、科学、芸術にかかわる識者が、馬の姿を何層にも分析し再構築している。埒を越えようとする力が、語り合うことによって何倍にも増幅する、その現場に立ち会う興奮を味わえる一冊。

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