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【大妻女子大学】17日まで千代田キャンパスで手芸作品特別展示

[ 2015年1月10日 05:30 ]

 大妻女子大学は1月9~17日、千代田キャンパスコミュニティテラスで手芸作品特別展示を開催している(日曜、祝日除く)。これは、学校法人大妻学院の花村邦昭理事長が日本手工芸作家連合会の会長を務めている縁から企画されたもの。11月に開かれた「第47回創作手工芸展」(主催:日本手工芸作家連合会、会場:東京都美術館)に出展された審査委員長賞受賞作品をはじめ、招待作品としてコソボ紛争の戦禍をくぐり抜けたタペストリーなど計4点が展示される。入場無料。

 同所での特別展示は、昨年12月に開催された「英国キルトクラブ制作遊佐刺し子作品展」に続いて2度目。

 今回展示される作品の中でひときわ目を引くのが、「母から娘への贈り物」と題された巨大なタペストリー(190×260センチ)。バルカン半島コソボ伝統の花模様が織り込まれた褐色のタペストリーは、作者のネヴェンカ・ステヴィッチさん(2002年没)が、1987年に娘のスラジャナ・ラドサヴィリェヴィッチさんへの嫁入り祝いとして贈ったもの。一段一段、娘の幸せを祈り、精魂込めて織られたタペストリーは、その数年後に起こったコソボ紛争の戦禍をくぐり抜け、スラジャナさんがコソボ難民となってセルビアへ移ってからも決して手放すことのなかった由緒あるもの。

 コソボからセルビアへ、紛争を乗り越えた貴重な民芸品であることはもちろんのこと、母から娘への慈愛に満ちた想い、コソボ難民の厳しい現実など、さまざまな側面を感じとることができる作品が展示されている。

◆手芸作品特別展示概要
【期 間】1月9日(金)~17日(土)※日曜・祝日は除く
【時 間】9:00~17:00
【場 所】大妻女子大学千代田キャンパス本館F棟1F コミュニティテラス(東京都千代田区三番町12)
【入場料】無料

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