×

大学Information

【フェリス女学院大学】今年も「アンネのバラ」が満開に

[ 2017年5月15日 05:30 ]

バラの育成はボランティアセンターに所属する学生スタッフが担当
Photo By 提供写真

 フェリス女学院大学(横浜市泉区/学長:秋岡陽)では、“For Others(他者のために)”の教育理念に基づき、多くの学生がボランティア活動に参加している。活動領域は子どもの学習支援、平和・人権活動、地域福祉、環境保全など多岐にわたり、中でも来年15周年を迎える「アンネのバラ育成プロジェクト」は、その象徴的な事業。学生たちの精力的なボランティアに支えられ、今年も「アンネのバラ」は美しい花を咲かせている。

 「Souvenir d’ Anne Frank(アンネ・フランクの形見)」通称「アンネのバラ」は、ベルギーの園芸家ヒッポリテ・デルフォルヘ氏が作出した新品種の四季咲きのバラ。つぼみの時は赤、開花すると黄金色になり、時間の経過とともにサーモンピンクからさらに濃いピンクに変色する。デルフォルヘ氏がアンネの父に出会ったことや、以前から「アンネの日記」に感銘を受けていたことなどから名付けたもので「戦争のない、平和な世界に」という願いが込められている。

 同大学では2003年11月に「アンネのバラ園」を開設。同大名誉教授の本間慎元学長を通して当時、NPO法人ホロコースト教育資料センターの副理事長だった故黒川万千代氏の協力により、バラ育苗家の山室健治氏より寄贈された「アンネのバラ」を植樹、育成プロジェクトを発足した。学生スタッフが日々の水やりやせん定などを行いバラを育成しており、春から秋まで美しい花を観賞することができる。

 また同大では、毎年アンネの誕生日である6月12日に近い日と、バラ園が作られた11月17日頃に平和への願いを込めて記念礼拝を実施。これらの礼拝も学生スタッフが運営している。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る