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【近畿大学】CF第2弾、絶滅寸前「紀州在来薬用紫蘇」を守りたい

[ 2017年3月27日 05:30 ]

 近畿大学(大阪府東大阪市)は、株式会社CAMPFIRE(東京都渋谷区)と提携し、クラウドファンディングを利用した外部研究資金調達に取り組んでいる。その第2弾として3月27日から5月19日まで、生物理工学部(和歌山県紀の川市)の植物育種学研究室が絶滅の危機に瀕する「紀州在来薬用紫蘇」の研究のための資金を募集開始する。

 同大学は「実学教育」を理念に掲げ、近大マグロのように社会に貢献するための教育・研究を行っている。研究体制のさらなる充実をめざし、昨年からクラウドファンディングによる新たな外部研究資金の調達を行ってきた。クラウドファンディングを利用することによって、その研究が本当に社会に必要とされているのか、社会のニーズを知ることができるという利点もある。

 第2弾となるプロジェクトは、生物理工学部の植物育種学研究室による「紀州在来薬用紫蘇」の保存等に関する研究。「紀州在来薬用紫蘇」は、元来は高野山に由来する薬用植物で、永年にわたって紀の川平野で栽培されてきたが、この十数年の間に中国産の安価な商品の流入によって生産が途絶えてしまった。クラウドファンディングで集めた資金で、「紀州在来薬用紫蘇」の品種改良、栽培技術を研究し、その機能性を生かした商品等を開発することで、地元農家による継続的な生産をめざす。

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