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【大阪電気通信大学】IoTによるバス安全運転支援システムを開発、実証実験

[ 2017年1月10日 05:30 ]

安全運転支援システムの概要
Photo By 提供写真

 大阪電気通信大学総合情報学部(上善恒雄教授)、京都産業大学コンピュータ理工学部、京都大学大学院医学研究科、株式会社社会システム総合研究所は、株式会社電通国際情報サービス、みなと観光バス株式会社と共同で、IoTによるバス安全運転支援システムを開発。2016年12月から2017年1月にかけて、営業稼動する30台の路線バスに本システムを適用する実証実験を行った。

 このシステムは、総務省戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の委託を受けた「走行車両からのセンサデータを収集・処理するための階層化クラウドとその応用に関する研究開発」の取り組みの一環として開発するもの。

 近年、運転手の健康上のトラブルに起因する交通事故の発生が社会の大きなリスクとなりつつある中で、これまでの安全運転支援システムは、車両の挙動のみに焦点を当てるものが一般的だった。

 ここでは、車両の走行状況に加え、運転手の健康状態もセンサーによる計測・蓄積・分析の対象とし、さらに、それらのデータと、道路の形状、こう配、整備状況など道路情報を組み合わせた分析を行うことで、車両の危険状態をより細やかに検知することを可能としている。広域無線通信でリアルタイムにバス管理センターにおいてバス車両と運転手の状態を地図上で一覧することで集中管理しているが、通信が途絶えた場合も危険を検知した場合はオフラインでも運転手にもフィードバックする。

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