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【城西大学】留学生対象の詩歌賞「帰路賞」授賞式を開催

[ 2017年2月4日 05:30 ]

水田所長と5人の奨励賞受賞者
Photo By スポニチ

 学校法人城西大学は1月27日、詩歌賞「帰路賞」の授賞式を開催した。同賞は日本で学ぶ外国人留学生(大学生・高校生、年齢不問)を対象としたもので、多数の応募の中から奨励賞5人、佳作7人を選考。賞状や賞金を授与した。

 同大学は2015年12月、創立50周年を記念して法人本部内に国際現代詩センターを設立。その後、中国の北京大学詩歌研究院、北京師範大学、首都師範大学と交流協定を結び、日中両国の現代詩ジャンルに関する研究を進めている。16年3月には、北京大学内に城西大学の現代詩センター事務所を開設した。

 「帰路賞」は、こうした現代詩への取り組みの一環として、思潮社の協賛、毎日新聞社、ジャパンタイムズ社の後援を受けて創設したもの。賞の名称は、詩人でもある水田宗子同センター所長の詩集「帰路」にちなんでいる。

 授賞式で水田所長は「皆さま、これからも詩を書き続け、さらに私どもを驚嘆させ、うならせる作品を書いていただきたい。この賞によって日本の現代詩に一つの新たな方向が出てくることを期待します」とあいさつした。選考委員を務めた詩人の高橋睦郎、平田俊子、野村喜和夫の3氏による講評もあり、高橋氏は「本当に素晴らしい作品がたくさんあり、読ませていただいて刺激を受けました」と述べた。

 受賞者には賞状などが授与され、作品「シネポエム」で奨励賞に輝いたアンドリュー・カンパーナさん(カナダ、早稲田大学文化構想学部)が受賞者を代表して「国の間の壁が作られている時代にも、新たな詩的な道が切り開かれています。私たちは詩の道を歩み続けて精進していくつもりです」と受賞の喜びを語った。その後、受賞者による詩の朗読が行われた。

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