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こだわり旬の旅

【群馬・みなかみ&高崎】焼き肉、フルーツ、梅干し…貴重な地元の味満喫

[ 2016年10月3日 05:30 ]

箕輪亭のテーブルに並んだ増田和牛のランチ。ここでしか味わえない貴重な味だ
Photo By スポニチ

 「高崎そだち」と聞いて思い出したのが、昭和40年代のヒット曲「新宿育ち」。といってもこちらは高崎産のブランド農畜産物だが、そのネーミングに惹(ひ)かれ高崎駅で下車。まずは増田和牛を提供する県内唯一の焼き肉店「箕輪(きりん)亭」に向かった。増田和牛とは榛名山麓の箕郷町で畜産農家の増田順彦さんが丹精込めて育てる雌の黒毛和牛で、月に5~6頭しか出荷されない貴重な牛肉。ロースやカルビ、タンなどが味わえる「おまかせランチ」(3000円)を注文したが、どれもしっとりしてやわらか。特にロースはさっぱりながらもコクがありおいしかった。

 食後は郊外にある「フルーツオンザヒル」へ。60歳になったのを機に農業の世界に飛び込んだ齋籐勝彦さんが、広大な竹林を開墾した敷地で80種類、約2000本のブルーベリーなどを有機栽培している果樹園だ。10月中旬までは入園料500円でイチジクの食べ放題を行っているが、人気は併設するカフェの店内に並んだ色とりどりのアイスキャンディ(1本250円)。ブルーベリーヨーグルトやグレープヨーグルトなど、その数14種類。フレッシュな果物を使用しているせいか、どれも甘酸っぱくジューシーだ。

 最後はお土産購入も兼ねて、超こだわりの梅干し店「ゆあさ農園」を訪ねた。有機生梅を希少な塩で漬け込み、「ここにしかない梅干し」を作るのが主人・湯浅直樹さんのモットー。特に塩は国内産はもとより、南米ボリビアのウユニ湖産、キリバスのクリスマス島産などを使用しており、「手塩にかけた梅干しだから、つながりのある人に食べてほしい」と就農以来、電話注文と直接販売にこだわっている。

 ▽行かれる方へ JR高崎駅からはいずれも遠いため、車が便利。関越道高崎IC利用。問い合わせは箕輪亭=(電)027(344)4101、フルーツオンザヒル=(電)同(388)8411、ゆあさ農園=(電)同(374)2792。

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