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こだわり旬の旅

【長崎・新上五島&小値賀】自然の産物?それとも…2つの謎の石

[ 2016年9月2日 05:30 ]

古民家レストラン「藤松」のブビンガ製の1枚板テーブル味わうランチは格別
Photo By スポニチ

 17の島々からなる小値賀町へは有川港から高速船(約35分)で向かった。中心の小値賀島から町営船(約30分)で行く野崎島のもう一つの世界遺産候補地、旧野首教会を訪ねるのが目的だったが、残念ながら強い風雨で断念。車で小値賀島内を回った。

 人間があおむけになって横を向いたような形をした面積約12平方キロの島。その中で人気を呼んでいるのが改造した古民家に泊まる「古民家ステイ」だ。米国の東洋文化研究者、アレックス・カー氏がプロデュースしたもので全6棟。60~180平方メートルとすべて広々とした造りで「上質な島時間を過ごせる」(関係者)というのもうなずける。

 予約で満杯で泊まることはできなかったが、1軒だけある古民家レストラン「藤松」でランチを取った。捕鯨・酒造りで富を築いた旧藤松家の屋敷を改修した建物で、全長7メートルの1枚板(南アフリカのブビンガ製)のテーブルで味わった島幸コース(税込3780円)は絶品。アカハタ、イサキなど新鮮な魚介類満載で、おいしさも格別だ。

 食後はほど近い東岸の地ノ神島(ちのこうじま)神社へ。遣唐使の航海の安全を祈って創建されたといわれ、海に向かって立つ鳥居を抜けると正面の野崎島中腹に沖ノ神島神社が望める。2社を合わせ神島神社と呼ばれるが、沖ノ神島にそびえ立つ高さ24メートルの巨石は自然か、人の手によるものか、謎に包まれている。

 謎といえば、北西部の斑(まだら)大橋で渡る斑島のポットホールも不思議。海岸の玄武岩の裂け目、深さ3メートル、口径2メートルの穴に直径50センチの丸い玉石が埋まっているのだが、波で浸食されたというには丸すぎてボウリングの玉のよう。とはいえ、ボウリングの玉を沈めるのも難しそうだし…。2つ合わせて“小値賀の2不思議”だ!?

 ▽行かれる方へ 佐世保港から高速船で約1時間半、福岡・博多港からフェリーで約5時間。古民家ステイは2人利用で素泊まり1人税別9500円から。問い合わせはおぢかアイランドツーリズム=(電)0959(56)2646。

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