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こだわり旬の旅

【静岡&富士宮】猛獣もすぐそこに!発見の連続“日本一近づける動物園”

[ 2016年8月7日 05:30 ]

ホッキョクグマもこんな近くで
Photo By スポニチ

 北海道の旭川動物園(旭川市)人気で注目を集める動物園だが、静岡市にも話題の動物園があった。市立「日本平動物園」。レッサーパンダやホッキョクグマなど約170種類、約800点の動物に“日本一近づける”という動物園なのだ。近くには日本一の富士山(標高3776メートル)をはじめ数多くの世界遺産が点在。静岡、富士宮両市の“日本一ルート”を歩いた。

 動物の自然な生態が見られる行動展示で一躍、有名になった旭川動物園。同様の展示法をとる日本平動物園も負けていなかった。

 エントランスゲートを入ってすぐのレッサーパンダ館。立つことで人気を呼んだ「風太」はここの生まれだが、8頭のレッサーパンダが手の届きそうな近さで見ることができるのだ。特に屋内展示場ではすぐ目の前。“日本一近づける”といわれるユエンだ。

 足裏に肉球を持つ猛獣を集めたことから名前が付いた「猛獣館299」では8種類17頭が間近に。中でも地上最大の肉食獣ホッキョクグマは迫力満点。その動きを正面から横から観察でき、岩場からプールに水しぶきを上げてダイビングしたり、ガラスにぶつかるような勢いで水中を泳ぐ姿は圧巻だ。

 隣の浴槽では体長2メートル以上のゴマアザラシがダイナミックに上下に回転。アムールトラやライオンが食事で馬肉5~6キロ、鶏頭1~2キロを食べる姿も間近で見られ、その迫力に圧倒される。

 ユニークなのは2頭のアジアゾウ。「ゾウは20くらいの言葉が分かる」(係員)そうで、イベント「ゾウのトレーニング」や「ゾウの水浴び」では係員の合図でプールに入ってしゃがんだり、横になったり。時折、長い鼻から水を吹きだし、実に豪快だ。

 ほかにも12種類、205羽の鳥が飛び交い、まるで鳥かごに入ったような気分になる国内最大級の「フライングメガドーム」(高さ最大15メートル、幅約84メートル、奥行き約56メートル)もあって、新発見、驚きの連続。そのエンタテインメント性に、ゲートを出たころには動物園のイメージがすっかり変わっていた。

 ▽行かれる方へ JR東海道本線東静岡駅からバス約10分。車は東名(新東名)道静岡IC(新静岡IC)から約20分。約13ヘクタール(東京ドーム約3個分)の敷地で約180種、約700点の動物を飼育。入園料610円など。問い合わせは日本平動物園=(電)054(262)3251。

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