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こだわり旬の旅

【岩手・八幡平&宮城・松島】7年ぶりリニューアル!政宗ゆかりの瑞巌寺本堂

[ 2016年5月3日 05:30 ]

7年ぶりにリニューアル公開された瑞巌寺本堂
Photo By スポニチ

 盛岡駅からの帰路、仙台駅でJR仙石線に乗り換え、日本三景の一つ、松島の瑞巌寺を訪ねた。国宝・本堂が7年にわたる解体修理を終え、このほど一般公開されたからだ。

 同寺は仙台藩初代藩主・伊達政宗が1604年(慶長9)から5年かけて完成させた寺院。敷地の地盤沈下などで建物がゆがんだことから、「平成の大修理」と銘打ち、09年(平21)に瓦や土壁、建具などの解体に着手。修復して組み立て、新たに耐震補強工事などを行っていた。

 同寺では同時に研究調査も実施。その結果、本堂の部屋境の壁すべてに補強の筋違(すじかい)が入っていることや、同寺と同じ場所に中世寺院の「円福寺」が建っていたことなどが判明。筋違については明治以前の建物で例はなく、建築史上の新発見だという。

 本堂は横幅38メートル、奥行き24メートル。入り母屋造りの木瓦葺きで10の部屋がある。「金具などの洗浄を行い、できるだけ古いものを残した」(瑞巌寺)というだけにきらびやかさはないが、荘厳さは昔のまま。前に立つと圧倒されるばかりだ。平成の大修理は18年まで続き、同年6月24日に落慶法要が行われる予定だ。拝観料700円。(電)022(354)2023。

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