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こだわり旬の旅

【群馬・吾妻】勝頼が来ていたら…真田昌幸の無念が眠る岩櫃城跡

[ 2016年2月4日 05:30 ]

岩櫃城跡の先には勝頼を迎え入れる予定だった潜龍院跡も(東吾妻町観光協会提供)
Photo By 提供写真

 そば打ちの後は大河ドラマにも登場した岩櫃(いわびつ)城跡へ。道の駅たけやまから車で草津方面へ約30分。岩櫃山(標高802メートル)の中腹にある山城で、幸村の父・昌幸が織田・徳川の連合軍に攻められていた武田勝頼を迎え入れ、武田家の再挙を図ろうとしたが、勝頼はこの地に来ることなく天目山で自刃し、武田家は滅亡した。

 城跡へは駐車場から山道を歩いて約15分。25×15メートルの建物の土台状の遺構には「岩櫃城本丸址」の碑が建つ。周囲はうっそうとした林だが、展望台、指揮台を兼ねての中枢部と考えられるという。国道145号線に戻り、右折して古屋集会所の駐車場から約10分歩くと、昌幸が勝頼を迎え入れようと3日間で建てたといわれる御殿(潜龍院跡)に着く。絶壁の岩櫃山の下に開けた空間で、今も石垣が残る姿に昌幸の無念さがうかがえる。

 道の駅たけやまから岩櫃城跡に向かう途中、145号線右手に白亜の城郭のような建物が車窓に飛び込む。岩櫃城をモチーフにしたという日帰り温泉「岩櫃城温泉くつろぎの館」(入館料400円から)だが、城とまったく異なる形はご愛敬?入口ではパネルによる「真田丸展」を行っている。問い合わせは東吾妻町観光協会=(電)0279(70)2110。

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