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【岩手】遠野物語の世界で出会ったカッパ…ならぬカッパおじさん

カッパ淵でカッパを釣ろうと頑張るカッパおじさんこと運萬さん
Photo By スポニチ

 JR東日本の「行くぜ東北。冬のごほうび」のCMを見て、気になっていたカッパ伝説が残る岩手県遠野市を訪ねた。日本民俗学の父・柳田國男著の「遠野物語」で知られるようになったもので、10年(平22)には世界妖怪協会が同市を怪遺産に認定。果たしてカッパは単なる言い伝えなのか。現地ではカッパならぬ“カッパおじさん”が待っていた。

 「川には河童多く住めり」――この書き出しで始まる「遠野物語」第55話。同書は柳田が、遠野に昔から伝わる話を地元の作家・佐々木喜善から聞き書きしたもので、1910年(明43)に自費出版。全119話の中にカッパの話は5話書かれており、遠野のカッパ伝説が全国に知られることになった。

 カッパが人を驚かせたり、水を飲みに来た馬を引き込もうとしたなどという伝説が多く残されているのは猿ケ石川水域。中にはちょっとエッチなカッパが住むという太郎淵などがあるが、向かったのは目撃情報がある蓮池川水域のカッパ淵。その玄関口で、「遠野…」にも登場する恋愛の神様「オシラサマ」1000体を祭る「伝承園」(入園料320円)を訪ねると、奇妙な出で立ちの男性に出会った。

 青いジャンパーに緑色の手袋、麦わら帽子をかぶり、手には糸の先にキュウリの付いた釣り竿、腰にはたも網――。聞けば2代目「カッパおじさん」として知られる運萬(うんまん)治男さん(69)。観光客に話をする市公認の「まぶりっと(守り人)」で、初代カッパおじさんがカッパを見たというカッパ淵でカッパを釣ろうと頑張っているのだという。

 早速、案内をお願いしてカッパ淵へ。頭が皿のようになったカッパ狛犬2対が置かれた曹洞宗・常堅寺の境内を通って約5分。澄んだ水がさらさら流れるカッパ淵はうっそうとした茂みに覆われ、ミステリアスな雰囲気に包まれていた。岸辺にはカッパ神を祭った小さな祠(ほこら)があり、子持ちの女性がお乳が出るよう願を掛けるとかなうといわれている。

 「初代が見たというカッパは身長60〜70センチで、顔が赤く口が大きくて、頭には皿のようなものがあったけど、水がたまっていたかどうかは分からなかったということです」とカッパおじさん。遠野市観光協会から「カッパ捕獲許可証」(210円)を買えば、カッパおじさんから竿を借りてそのカッパ釣りをすることができるそうで、実にメルヘンチック。これまで何匹釣れた?なんて聞くのはヤボ。カッパには会えなくても、普段は伝承園かカッパ淵にいるというカッパおじさんにまた会いに行きたくなった。

 ▽行かれる方へ JR釜石線遠野駅からバスで約20分。車は東北道宮守ICから約30分。「行くぜ…」では往復JR+旅館宿泊のパック旅行を3月19日まで実施中。カッパおじさんの案内は要予約伝承園=(電)0198(62)8655。無料。問い合わせは遠野市観光協会=(電)同1333。

[ 2017年12月28日 18:00 ]

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