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こだわり旬の旅

【大分】豪雨被害乗り越え…再始動した朝倉の「三連水車」

[ 2017年12月3日 17:26 ]

誕生から230年後の今も稼働する三連水車
Photo By スポニチ

 お隣・福岡県でも豪雨被害を克服した観光地がある。朝倉市菱野の「三連水車」。山田堰から流れる堀川用水から高所の耕地に水を送る灌漑(かんがい)装置だ。干ばつ対策として約230年前に作られたが、三島の「二連水車」、九重の「二連水車」とともに今も稼働。水を供給する範囲は約35ヘクタールにも及び、水車は5年ごとにリニューアルされている。

 稼働期は6月中旬の田植えから10月中旬の稲刈りまでで、動くところは見られなかったが、上流から並ぶ直径4・76メートル、同4・3メートル、同3・98メートルの水車群の姿は風格があり華麗。12年(平24)に世界灌漑施設遺産に登録された。現在、アフガニスタンでも活躍しており、管理する山田堰土地改良区は「先人が作った農業遺産を残していきたい」。JR鹿児島本線二日市駅からバスで約1時間。問い合わせは同市商工観光課=(電)0946(52)1428。

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