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【茨城&栃木・笠間&益子】やきものライナーで2度おいしい陶芸の町散歩

笠間稲荷神社に再建された大鳥居
Photo By スポニチ

 新春、茨城県笠間市の笠間稲荷神社を訪ねながら焼き物巡りをしようと高速バス「関東やきものライナー」に乗った。関東の二大陶器といわれる笠間焼の同市から益子焼の栃木県益子町に向かうからだ。峠を挟み、江戸中期に誕生したのが笠間焼なら、約80年後に笠間焼を学んで生まれたのが益子焼。似て非なる兄弟のように独自性を持ちながらもつながっていた。

 東京・JR秋葉原駅前からやきものライナーに乗って約1時間50分。日本三大稲成の一つ、笠間稲荷神社は大勢の参拝客でにぎわっていた。参道入り口には東日本大震災で被害に遭い、昨年10月に再建されたばかりの高さ約10メートルの大鳥居。笠間産の御影石が敷かれた門前通りには、そば、くるみ、舞茸などさまざまな素材を使った名物「笠間いなり寿司」や「くるみ饅頭」などの店が並ぶ。

 その中で目立ったのはやはり笠間焼。安政年間(1772〜80年)、地元名主の久野半右衛門が信楽(滋賀県)からやって来た陶工の指導で窯を築いたのが始まりで、現在は300人近くの作家が全国から笠間に移り住み、自由で個性的な作品を生み出している。

 笠間焼を詳しく知りたくなって向かったのが、笠間稲荷からバスで20分の笠間芸術の森公園の丘に建つ「茨城県陶芸美術館」(観覧料310円)。同県出身の板谷波山ら日本近代陶芸の巨匠の作品を展示しているほか、歴史や技法をパネルや映像で紹介。重厚で繊細な美しさはため息が出るほどだ。

 1852年、そんな笠間焼の技術を学んで生まれたのが益子焼。生産地・益子町は笠間稲荷からやきものライナーで約40分の距離だ。

 当初は水がめや土瓶など日用品の産地として発展した益子焼だが、人間国宝の陶芸家・濱田庄司によって世界的に有名に。真岡鐵道益子駅からタクシーで約10分の「益子参考館」(入館料800円)は濱田が暮らし、作陶を続けた場所。自作品はもとより、世界から集めた陶磁器や漆器、家具などを展示。同館から徒歩約10分の「益子陶芸美術館」(同600円)の敷地内には濱田が最初に購入した茅葺き屋根の民家が移築されており、愛用していた登り窯が復元されている。

 濱田は地元の工人たちにも影響を与え、益子焼は芸術品としての側面も持つようになり、現在、窯元は約40軒も。販売店も30軒以上を数えるようになっている。

 関係者は「作家中心で芸術志向が強いのが笠間焼なら、益子焼は多様さの中にも民衆的要素が強い」と両者の違いを説明。どこかのキャラメルのように一度の旅で二度楽しむことができた。

 ▽行かれる方へ やきものライナーは笠間まで片道1500円、益子まで同2000円。電車はJR水戸線笠間駅下車。車は北関東道友部ICから国道355号を利用。問い合わせは笠間観光協会=(電)0296(72)9222、益子町観光協会=(電)0285(70)1120。

[ 2016年12月31日 05:30 ]

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