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【静岡・浜松】うなぎだけじゃない 極上の天然とらふぐに舌鼓

こだわり旬の旅 刺し身や鍋を中心にズラリ並んだとらふぐ料理
刺し身(右)や鍋(中央)を中心にズラリ並んだとらふぐ料理
Photo By スポニチ

 静岡県浜松市といえば浜名湖のうなぎを思い浮かべるが、実は天然とらふぐの大産地。一帯の遠州灘はとらふぐの好漁場となっている。同湖周辺では2月末まで、「天然とらふぐ祭り」を開催中。うなぎだって天然ものが味わえる浜松。これじゃ記者の“天然”にも拍車がかかりそう!?

 「きょうはダメだね」「うちは20匹いったよ」――午後1時前、浜松市西区の舞阪漁港には約30隻のとらふぐ漁船が戻ってくる。同1時から、遠州灘(御前崎〜大王崎)ではえ縄漁で捕獲したとらふぐの競りが始まるからだ。全国のとらふぐの消費量のうち1割が天然もの。うち6割が同灘で捕れ、そのうちの4分の1が同港に水揚げされるのだ。

 漁船から姿を見せたとらふぐは大きい。陸に上げられた途端、腹部がプ〜っと大きく膨れる。まさに「ふぐちょうちん」のよう。釣り船・妙将丸の鈴木邦夫船長によると「例年1・2キロぐらいのサイズが中心だが、今年は1・5〜2キロで大きめ」という。

 同市ではこの貴重な海の幸を地元のブランドとして提供しようと03年(平15)、浜松湖畔にある舘山寺温泉のホテルウェルシーズン浜名湖内にふぐ加工処理工場を設立。「遠州灘天然とらふぐ」のブランド名で売り出しを開始し、昨年9月には地域団体商標も登録した。

 現在、同温泉と弁天島温泉の旅館・ホテルでは「遠州灘天然とらふぐ祭り」を開催中。その中の1つ、舘山寺温泉のホテル鞠水亭で刺し身やちり鍋をはじめ、たたき、唐揚げ、土瓶蒸しなど、とらふぐ料理(全9種)をいただいたが、養殖と本物の天然ものとの違いは一目瞭然。ほんのりと甘く、ねっとりとした舌触り。かみしめるとほどよい弾力とともに極上の脂味が口中を満たす。「海の味覚の王様」といわれるゆえんだ。

 最後は雑炊で締めたが、香ばしさにあふれおかわりしてしまうほど。うなぎに続く名物誕生で、地元は「とらふぐというと山口県が有名だが、浜松のとらふぐは質量とも負けない」(同温泉観光協会)と意気上がる。

 もちろん、うなぎだって浜松のかば焼き消費金額は日本一。ちょっぴり値は張るが(2500円以上)、天然ものは脂っこくなく至極の味わい。湖畔の街は“天然グルメの宝庫”といえそうだ。

 ▽行かれる方へ JR東海道新幹線浜松駅下車。舘山寺温泉へはバス45分。車は東名高速道浜松西ICから。問い合わせは浜名湖かんざんじ温泉観光協会=(電)053(487)0862。

[ 2012年2月6日 ]

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