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【静岡・三島】自然いっぱい 湧水が流れる「水の都」を歩く

こだわり旬の旅 満々と水をたたえた楽寿園・小浜池から望む楽寿館
満々と水をたたえた楽寿園・小浜池から望む楽寿館
Photo By スポニチ

 静岡県三島市が変ぼうを遂げている。伊豆への玄関口といった通過点的イメージから、見どころいっぱいの観光の街に変身。着地型の観光商品も生まれている。富士山の伏流水による湧水が流れ、三嶋大社やうなぎ、コロッケなど自然と歴史とグルメにあふれる街・三島を歩いた。

 三島がこんなに自然いっぱいの街とは思わなかった。その象徴が湧水。「街中がせせらぎ」とうたうように、市街地を川となって流れ、「水の都」の様相を呈している。

 散策ルート(5キロ、約2時間)も設定され、スタートはJR三島駅から徒歩8分の楽寿園(入園料300円)。広さ約7万3000平方メートルの市立公園で、一角にたたずむ楽寿館は小松宮明仁彰仁親王が1890年(明23)に造営した別邸。高床式数寄屋造りの建物で、その前に広がる小浜池は地下水くみ上げのため年々水位が低下しているが、今年は雨量が多かったこともあり7年ぶりの満水(水深最大約1・7メートル)。館内の天井やふすまなどの装飾絵画は県の文化財だが、満水を見られただけで運がいい。

 小浜池からは蓮沼川(全長1キロ)と源平衛川(同1・5キロ)が流れ、前者は別名「宮さんの川」。後者は川の中に遊歩道が設けられ、忍者のように川の上を歩く気分だ。途中、湧水が自噴している雷井戸に寄って水の苑緑地を通ると、市の鳥となっているカワセミが。ブルーの背、オレンジ色の胸をした宝石のような姿が愛らしい。

 雷井戸や三島梅花藻(ミシマバイカモ)の里で見た三島梅花藻の花もそう。きれいな冷たい水の中でしか育たず開花時期は5〜9月だが、1年中見頃の場所も。白い小さな花は水の流れに揺れる藻の先で輝いているよう。同里向かいの佐野美術館敷地にある食事処「松韻」では、可憐な姿を菓子にした「梅花藻まんじゅう」(12個、1050円)を販売。しっとりとした味わいが舌に優しい。

 松韻で昼食をとった後、三嶋大社へ。源頼朝が源氏再興を期し旗揚げした場所で、権現造りの本殿や樹齢1200年、国の天然記念物の金木犀など数多くの史跡が点在。現在、神職が正しい参拝の作法を指導してくれる正式参拝ツアー(800円、年末年始除く)を実施している。境内の茶屋では草餅をこしあんでくるんだ「福太郎」がお茶とセットで200円で味わえ、散策の疲れもスッキリ。新春に歩いてみるのもいい。

 ▽行かれる方へ JR東海道新幹線三島駅下車。車は東名道沼津ICから国道1号線へ。問い合わせは三島観光協会=(電)055(971)5000。

[ 2011年12月31日 ]

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