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クロダイもタナを探れ 底だけじゃ底が知れてる!?早々に40センチも…

[ 2016年11月29日 05:30 ]

一時入れ食い状態もあり15匹釣った宇賀神さん(右)と初めてのクロダイに喜ぶ息子の流希さん 
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】神奈川県横須賀・長井でかかり釣りのクロダイが好シーズンを迎えている。数釣りが望めるのだ。25、26センチが主体だが良型も出始め先日は55センチの“年なし”も…。ダンゴを絶やさず時にはタナを替えてみるのも手だ。 (スポニチAPC 山本 有道)

 長井沖には10台のイカダが浮かんでいる。どこに乗ろうか?長井かかり釣りセンターの事務所に着いてまず悩むのがこれ。ちょっと到着が遅かったので空いているイカダは少ない。「ここなら1人乗れるよ」と小和田日出夫船長に勧められたのは11番。先客は川崎市の宇賀神俊之さん(44=自営業)と流希(るき)さん(15=高1)親子。私にとってはこれが「残りものに福」。良型に巡り合ったのだから…。

 1時間ほどは竿先に何の音沙汰もなかった。若船長の具志堅仁さん=写真=から「このところ午後からの食いがいい」と聞いていたのでダンゴを落としてクロダイを集めなければ…と思っていた矢先、オキアミ餌に押さえ込むような当たりが出た。合わせると手応え十分。細いイカダ竿が弧を描く。やりとりの途中も底に向かって突っ込む。これはまさしくクロダイ。それも大きそう。やっと姿を見せたのは40センチ!早い時間からの1匹に「今日はいけそう」とすっかり気をよくしてしまった。

 その直後、宇賀神さんの竿も曲がった。上がったのは30センチ級。それから快進撃が始まった。間を置かずに次々と釣っていく。餌はモエビとか。関東チヌ研のメンバーで、清水や鳥羽まで釣行しているとのこと。「やはりクロダイ釣りの面白さは引きですね」と言い、またピシッと合わせる。この時は40センチの良型。お父さんに続いて流希さんも。ライト五目でマアジ、サバは釣ったことはあるがクロダイは初めて。「引きが違いますね」と魅力にはまったようだった。

 私も2匹目はすぐものにしたが3匹目は遠かった。オキアミからモエビ、コーン、サナギ、ボケ…持ってきた餌を試していったが「これはクロダイの引き」と思っても掛かっていたのはヘダイばかり。そんな時、宇賀神さんから助け舟。「底上2~1メートルで食いますよ。落とし込めば」。その通りにすると3匹目。底ばかりでなくタナを探るのがいかに大切か思い知らされた。

 具志堅船長から「朝は潮が薄濁りでしたが午後は澄んじゃいましたね。でも小型が多いこの時期に40センチは立派」と慰められたが宇賀神さんは15匹。流希さんは4匹。例年だと長井にはこれから大型が入ってくる季節。また狙いたい。

 ○…この日の“大物賞”は44センチで、釣ったのは横浜市の程山秀夫さん(68、写真)。餌はコーン。4個とたっぷり付けたそうだ。クロダイ歴20年。自己記録は53センチ。「掛かってからのやり取りが最高の気分。もっとデカいのが釣りたいんです」と通っている。

 ○…雑食性のクロダイだけに餌はさまざま。15匹の宇賀神さんはモエビ。44センチの程山さんはコーン。オキアミ、サナギで釣った人も多かった。ヒットしてからその餌を食わなくなればローテーションよく替えていきたい。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、長井・かかり釣りセンター=(電)046(857)1880。午前6時出船。イカダ料金6000円。  

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