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本命マダイ 救いの1匹 イナダ、ヒラメ…ゲストは多彩

[ 2016年11月23日 05:30 ]

やっと本命が釣れたよ
Photo By スポニチ

 【釣魚居酒屋 あかり亭】各地でマダイが釣れている。“海の王者”マダイは、釣っても、食べても最高の対象魚。ふくだあかりが出掛けたのは飯岡・隆正丸。得意の一つテンヤで食材ゲットだ!

 68年ぶりのスーパームーン。当日の夜は雨や曇りで関東地方で見ることはできなかったけれど、その翌日の夜はすっきりと晴れ、満月よりほんのちょっとだけ欠けた見事な月。くっきりとした影ができるほど明るい夜には月見酒が最高だ。

 釣り人にとってはこの現象はあまりうれしくない。と、いうのも、夜中にこうこうと月が照ってしまうと、魚は夜に捕食ができてしまい日中の食いが悪くなるという説がある。これは海釣りだけでなく、管理釣り場などにも当てはまる。新月の時よりも食いが悪いような気がする。今回の釣行はそんな夜の翌朝だった。

 隆正丸は前回、テンヤで入れ食い&竿頭を味わわせてくれた相性のいい船宿さん。

 ちょっと大ダイの時季は過ぎてしまったけれど、食べごろサイズのマダイが釣れている。

 朝イチ、30メートル前後と釣りやすい水深からスタート。まだ暗いうちからだったのでグロー系の8号テンヤから落としてみると、潮の流れが速い。10号のテンヤでも底が取りにくい状況でオマツリの連発。さらに小さい当たりは多いものの、まったくフッキングせずに餌だけが取られる状況。親バリに大きなエビを付け、孫バリに小さいエビを付ける2匹付けをして、何度も合わせを入れて、やっとかかったのは孫バリに食ってきた10センチちょっとのチャリコ(小型のマダイ)。毎回、餌を取っていく犯人はどうやらコイツらしい。この中にデカいのがいることを願うしかない感じ。

 上まで誘うとまったくアタリがないので、底べったりに誘って、細かい当たりを無理やりフッキングさせつつ、なんとか30センチ弱ぐらいのマダイを掛けるも、それで終了…かなり渋い状況でした。 きっとこれはスーパームーンのせいだね。とはいえ、マダイの食いは悪かったけれど、他のお客さんはイナダやヒラメ、小型のマハタやホウボウなどゲストは多彩で、お土産確保にはなりました。相手は自然、こんなこともあるよね。

 今回ご紹介するのは、「ゴマダレの茶漬け」。料亭の締めで出てくるような、ゴマの風味たっぷりのお茶漬けです。酒飲みな私はちょっと辛めに。本当はね、食べごろのマダイで作るのが王道なんだけど、今回はテンヤで多魚種を入手することができたので、三色丼にしちゃいました!

 半分はそのままいただいて、その後はお茶漬けに。だし汁を作るのが面倒な時は、白だしと顆粒(かりゅう)の昆布だしをお湯で割ったものや、ほうじ茶でもOK!寒い釣りの後はあったかいお茶漬けが体に染みますよ。

 ◎マダイとゲストの三色ごま茶漬け

 【材料】
 マダイ、ヒラメ、イナダ、白ゴマ 大さじ5、クルミ 大5つぶ、練りゴマ(白) 大さじ5、濃い口しょう油 大さじ5、酒 大さじ3、ミリン 大さじ2、ワサビ、刻みのり、みょうが、大葉、カイワレ、ご飯、白だし 小さじ1、昆布だし(顆粒) 小さじ1/2。

 【調理】

 (1)白ゴマとクルミをすり鉢ですり、練りゴマをまぜ、しょう油、酒、ミリン(煮きる)を少しずつ入れながらすり鉢でよく混ぜる。

 (2)そぎ切りにした魚の切り身とまぜ、30分ほど冷蔵庫で味をなじませる。

 (3)ご飯に盛り付け、薬味と刻みのり、ワサビを添えれば完成!

 熱々のだし汁をかければ、さっと魚の身に熱が入り、生とはまた違った食感でおいしい。イナダはそのままで食べて、白身だけになったらだし汁をかけると臭みが出なくてGOOD!

 船宿さんからお土産で頂いたアサヒのスーパードライと共にいただきました。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、飯岡・隆正丸=(電)0479(57)5432。集合は午前4時と11時。乗合料金は要問い合わせ。

 ◆ふくだあかり 1981年(昭56)生まれ、茨城県出身。07年、趣味で釣りを始める。08年に始めたブログ「百目」は、月間30万アクセスの人気。著書に「初めての釣りガール スタイル&レシピ」(講談社)などがある。

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