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ヒラメ 大型ぞろい12匹 驚き!!自己新82センチ

[ 2016年11月17日 05:30 ]

82センチの超大型を釣り上げた吉野さん

 【東北の釣り】各地でヒラメが釣れている。宮城県仙台湾では、“食欲の秋”モードの大型が釣れ盛っている。80センチ超、6~7キロ級も浮上。いまがチャンスだ。(スポニチAPC 菅野順也)

◎亘理・きくしん

 亘理沖のヒラメは6~12月いっぱいが釣り期。後半戦に突入したが依然として食いの良い状態が続いている。

 午前5時、亘理港より出船したきくしん丸は、航程30分で水深30メートルのポイントへ到着した。「海底は魚礁です。根掛かりに注意して底から1メートル上のタナで釣ってください」。菊地憲吾船長のアナウンスで釣りを開始した。

 餌のマイワシをタナに届けると早速、当たりが来た。しかし「ツンツン」としばらく食い込まない。膠着(こうちゃく)状態から誘い上げるとすっぽ抜けしてしまった。

 これは食い気がないか、小型のどちらかだ。船上を見渡すと、40センチ前後が釣れている。持ち帰りOKサイズだが、型も魅力の亘理沖ではリリースサイズになってしまう。

 この状況に「小さいのばかりですね。別のポイントに行ってみましょう」と菊地船長は経験と勘で船を天然の粒根へ向けた。これが正解!今度は型がふた回り大きくなり、当たりも頻繁になった。その日の潮次第で食いの立つポイントが変わるのだ。

 連続で当たりを捉えていた、東京都東村山市・粕谷玲爾さん(36=会社員)は「ヒラメがたくさん釣れるところなので遠い道のりを通う価値がありますよ」と64センチの良型を追加。私も50センチ級を連続ヒットできた。

 「春はカレイ、今はこれですよ」という仙台市・吉野浩さん(57=自営業)は、次々にサイズアップ。「当たりは弱かったのに突然引き込んだので驚きました」と自己ベストの82センチを浮上させた。当日の締めを飾る1匹となった。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、亘理港・きくしん=(電)0223(35)3552。出船は午前5時。乗合料金1万円。

◎閖上・永勝丸

 「終盤になって数は落ち着いてきましたが、その分、大型をじっくり狙える状況です。幾つかの条件が重なって食いが立つときは突然やってきますが、短時間に限られています。その時は集中して手返し良く釣ってくださいね」とにこやかに語る永勝丸の遠藤学船長。

 閖上港を午前5時出船。航程約40分で天然の根回りに到着。遠藤船長からのゴーサインで一斉に餌のマイワシを海底に送り届けた。

 着底して1メートル上のタナをキープするとすぐに当たりが来て、飲み込みを待つことなく一気に走り出し向こう合わせでハリ掛かりした。

 前当たりからタイミングを見計らうドキドキ感もたまらないが、丸飲みで一気に伝わる手応えも醍醐味(だいごみ)だ。

 「1投目から青物?でも真下に引き込んでいるぞ?」と戸惑いの中、浮上したのは本命の83センチだった。それから私は1時間で78、75、68センチを追加。長年ヒラメ釣りに通っているが、これだけの大型ぞろいは初めての経験だった。

 さらに終始潮がほど良く効いた当日は数も多く釣れた。

 毎回テーマを決めて研究しているという東松島市・三浦喜久雄さん(50=運送業)は「今日は遊動式の仕掛けで餌を自由に泳がせることにこだわってみました」と食いダナを探って10匹の釣果。愛用の竿が良い調子なんだと話していた岩沼市・小林茂さん(62=配送業)は「今シーズン3回目ですが、今日は活性が高く前アタリから簡単に針掛かりしてくれますね」と大型ぞろいで12匹釣り上げた。

 遠藤船長によれば「餌の入手状態次第ですが年内いっぱいヒラメ釣りに出船予定です」とのこと。ヒラメも食欲の秋、“大判”を釣り上げるチャンスだ。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、閖上・永勝丸=(電)090(8255)6083。午前4時集合。乗合料金1万円。

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