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アカマル急上昇!1キロ7000円の高級魚 平均40センチ超

[ 2016年11月12日 05:30 ]

渡辺さんに40センチ超の大型

 【ガイド】希少価値が高く、その味は一度食べたら忘れられない絶品のうまさ。1キロ7000円と、超がつく高級魚で幻とまで言われる。これがアカムツ。千葉県吉浦沖では、手軽にそれも高確率で釣ることができる。 (川崎市・国友 博文)

 渡辺丸・渡辺英雄船長は積極的な誘いにこだわり「釣れたではなく、釣った!」と思えたときがこの釣りの醍醐味(だいごみ)という。

 道具は至ってシンプル。200号のオモリに対応できるロッドと電動リールにはPE4号300メートル以上あればOK。

 2~3本バリの胴突仕掛けで餌はホタルイカ。仕掛けの上には集魚効果のある夜光タコベイトと中オモリ15号が船長のオススメ。常連さんの仕掛けには、浮力を与えるカラフルなマシュマロボールやフロートパイプも確認できる。餌もさまざまで、サバの切り身やイカ短、サケ皮など。

 活性が高い時は早めの誘いが効果的。5メートル近くタナが上がることもある。活性の低い時は仕掛けをはわすなど工夫が必要。潮の流れや活性によってタナや誘いに変化を付けてヒットパターンを見つけよう。工夫して掛けた1匹はハマること間違いない。

 40分ほどでポイントに到着すると「234メートルです。やってみましょう」とスタート合図。底は平たんな泥地。餌が豊富で大型の実績が高い。マイクほどの200号オモリを投入すると、しっかり底ダチを取る。誘いを入れて竿先に集中すると、左舷トモでは北区の山本功さん(50=飲食店経営)にファーストヒットだ。海面にはクロムツとキンメの一荷。左舷胴の間では足立区の渡辺孝雄さん(64=会社員)が40センチオーバーの本命。渡辺さんは、2週間前に何と51センチ、2キロを釣り上げた。「アカムツは釣っても釣っても飽きない魚です」と笑顔。餌はサバとホタルイカの抱き合わせ。ウネリを考えてベタ底のタナでヒットさせた。

 この様子を見て「なんか雰囲気出てきましたよ」と船長の言葉通りに右舷でもヒット!渋谷区の高野康信さん(58=レストラン経営)の竿は時折、力強く絞られ「本命だったら大きいですよ」と表情は真剣。海面が赤く輝くと歓声が飛び、本命がタモに収まった。文句なしの40センチオーバーに「ここではこれがアベレージサイズです」。

 今は浅瀬で産卵を終えて、深場に戻ってきている最中。水温が安定するとさらに群れが固まり、釣りやすくなる。今がチャンスだ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、吉浦・渡辺丸=(電)04(7096)0390。集合は午前4時半。乗合料金1万円(餌のホタルイカ、氷付き)。

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