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尺半超の宝庫 開幕から50センチ級 水温上昇でさらなる期待

[ 2018年4月10日 07:27 ]

岩浅さんは50センチ近い巨ベラを釣り上げた
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】神奈川県相模湖では3月、50センチ級が釣れ、尺半級の大暴れで開幕した。桜から藤へと開花が進むゴールデンウイークから梅雨前後まで乗っ込みは繰り返すのが例年のパターンとあって、さらなる記録魚はいつ飛び出すのか期待は大きい。(スポニチAPC 上田 観水)

 3月中旬の巣離れでいきなり50センチ級が飛び出すと降雪、その後は初夏を思わせるような春特有の陽気とあって期待して訪れる。

 「乗っ込みは中断したが川筋から始まる。合間では…」と、天狗岩釣案内所の山口一船長に上野原を案内され、第1ワンド島沖を選択。

 巨ベラ釣りには雑魚の動きを抑える目的もあるマッシュポテト主体の餌と「野釣りグルテン」「感嘆」を混合した餌の餌持ちタイム確認テスト中、餌落ち寸前にチクッ。釣れたのは38センチの抱卵ベラとあって「魚は居る」と確信。宙層へ打ち返す上餌に誘われてモヤモヤ動くウキにも我慢、我慢のひととき、上餌がバラケて食わせ餌にツン。「来たッ」。竿は16尺の長竿とあって、グイグイと沖へのし上げる手応えを十分に感じ取り、玉網に収めたのは42センチ超。

 続いてズバッ、グーンといきなり沖へ引っ張り込まれ一直線、竿抜けをカバーした瞬間にプツン。0・8号のハリスを切られた。

 その後はポイントを荒らしたとあってか打てど返せど気配がなくなり夕マズメを迎えた。

 相模湖にハマって十数年、月例会も欠かしたことはなく「1カ月に数回は釣行する」と言う天狗岩巨べら会・会員の岩浅光久さん(49=会社員、志木市)は、前日に型物と言われる尺半(45センチ)超を釣り上げた弁天ワンドでこの日も12尺竿、約90センチのタナへ上15センチ、下20センチと短いハリスの底釣りだ。

 午後3時ごろ、フワッと食い上げた当たりを合わせ「顔を出した瞬間、デカイと感じました」と48・6センチを釣り上げ、2日連続の型物に喜びは隠せないようだ。

 尺半から50センチ超級の巨ベラの乗っ込みは、

水温の上昇に伴い群れて荒食いが始まり見逃せない日々が続きそうだ。

 ◎攻略法 乗っ込み期にヘラブナは、カケ上がりから地をはうように回遊して産卵床へ向かう。タナを上げて摂餌するので「寄せ」と「足止め」を狙い、底にたまるマッシュ系の餌打ちが効果的。

 緩い水流がある場合の底釣りではオモリベタ、中通しで短いハリス。バランス仕掛けでは長いハリスがお薦め。

 宙層狙いでは流れなどを考慮した麩(ふ)餌系もOK。

 ◎ポイント (1)上野原=春は第1ワンドの島、名倉、島田、桂川橋下島脇狙い。乗っ込みの合間では同所の沖や天神下、川筋の深場。四季に応じて狙い場所は多数。

 (2)桂川=遡上(そじょう)は三本松、ホテル下、押尾、

弁天、大曲へと川筋を上りヘチ狙い。

 押尾は魚が川柳の中に入れば根元が魚道で底狙い。

 (3)秋山川=浚渫(しゅんせつ)が魚影を濃くしている。乗っ込み初期は勘平、柳島、天狗岩などは流心からカケ上がりが始まり、川柳の根元狙い。天狗ワンドはオダ脇で宙釣り。

 ▼釣況 天狗岩釣案内所=(電)042(687)2006。貸しボートは3500円(大型船)。引き舟料500円。貸しテント700円。「天狗岩巨べら会」会員募集。特典は情報提供、引き舟、魚拓料などサービス。トーナメント、月例会に参加できる。

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