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“根魚の花形”鬼カサゴ 見事退治だ!良型35センチ

[ 2018年4月4日 12:02 ]

和歌山・白浜沖

大阪府寝屋川市の柾谷泰作さんは、この日船中最大の35センチの鬼カサゴを手にニッコリ
Photo By スポニチ

 根魚の花形である鬼カサゴが「上向いているよ」。そんな誘い文句に釣られて、和歌山・白浜町の釣り船「代々丸」へ向かった。当日は潮の緩い状況だったが、そんな中でも常連さんらは最大35センチの良型をゲット。実際の釣果よりもはるかに多い、食いの浅いあたりがあり、状況次第では数釣りも期待できそうだ。(スポニチAPC・矢野 貴雄)

 季節を先取りするような陽気の続いていた3月最終週、31日の午前6時過ぎ。船は当地の袋港を出て、白浜沖の黒瀬と呼ばれるエリアへとかじを取った。

 少し波はあったが、所要時間1時間強でポイント到着。ここの水深は170メートル。「底がカケ上がりになっており、徐々に浅くなっていく」という船頭さんの注意を受け、この日の釣り客10人が一斉に仕掛けを投入する。

 仕掛けは、半月テンビンに150号のオモリ、ハリス7号の3本バリ、エサはサバの切り身とブツエビ。鬼カサゴの棚は底付近なので仕掛けを投入し、一度、底を取った後にゆっくりと竿で誘い上げる。あたりがなければ再度、底を取り直してゆっくりと誘い上げる…この繰り返しだ。

 この時に、底で少し間を置いたり、誘い上げたところで間を置くなどし、エサを食うタイミングを与えるのがコツと言えるだろう。

 ただ、底に起伏のあるところでの流し釣りなので、水深は常に変化している。そのため、確実に底が取れなければ、たちまち根掛かりしてしまうので注意が必要だ。

 流しの1、2回目…この水深に慣れるまで他の人と自分の仕掛けや道糸が絡まってしまう“おまつり”状態が続いた。だが、3回目で、左舷の釣り人に1匹目が上がった。30センチ超えの良型だ。全員がある程度、感覚をつかんだところでユメカサゴなどが交じりながら、ひと流しごとに誰かが鬼カサゴを釣り上げる状態となった。ただ、この日は潮流が遅く、俗に言う潮が緩い状態。実際に上がってくる数よりもはるかに多い、食いの浅いあたりが続いた。

 約15センチのかわいいサイズから35センチのグッドサイズまで、危険なトゲを持ちながらユーモラスな顔つきをした鬼カサゴとの駆け引きを楽しんだところで、沖上がりの時間に。食いの浅い中でも、ぼちぼち釣り上げていた常連さんたちはさすがだった。

 6月頃まで楽しめるこの釣りは、潮や日和によって誰にでもチャンスがある。高速道路延伸によって便利になった当地へ一度、出かけてみてはいかが?

 問い合わせは代々丸=和歌山県西牟婁郡白浜町富田浦袋港、(電)090(3168)1739、濱本浩二氏まで。当船では鬼カサゴだけでなくクロムツ、キンメダイ、ノマセでの青物など、潮や状況によってさまざまな狙いを楽しめる。また、いろいろな魚種でのイベントも企画されている。

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