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激アツ“短時間試験” ワカサギ滑り込み合格!

[ 2018年4月1日 12:39 ]

筆者はダブル!
Photo By スポニチ

 【現役東大生釣りまくる!】東大法学部4年生の中村太郎が就活の合間に訪れたのは山梨県河口湖。ラストチャンスのワカサギを狙った。苦戦しながらも、小さな魚とのやりとりを楽しんだ。

 新春到来!釣り人にとってはうれしい季節になりましたね。気温は上昇し、釣り物は増え、いよいよ本格的な釣りシーズン到来です。春先は私のメインターゲットである青物やヒラスズキが接岸します。就活の合間を縫って何回か磯に行きましたが、そう簡単には釣らせてもらえませんでした。しかし、今シーズンもとことん青物・ヒラスズキを追い求めていく所存であります。

 今回は趣向を変えて、シーズン終了間際のワカサギ釣りに挑戦してきました。10年以上前、父と弟と3人で何百匹も釣った思い出があり、懐かしさに包まれながら河口湖の手漕(こ)ぎボートに乗り込みました。東大農学部の4年生で友人の鈴置鉱一朗君との釣行です。3月も半ばといえど、河口湖近辺は凍(い)てつくような寒さです。

 私も鈴置君も前後に用事があったため、2時間の短時間釣行。第一関門のボート漕ぎですが、これが意外に厄介。2人とも運動不足がたたり、ポイントまで苦労しながらボートを漕ぎ、アンカーを下ろして実釣開始です。タックルは、ワカサギロッドと小さなベイトリール、1・5号の本道糸にハリス、餌はサシ。仕掛けを底まで落とし、底付近を細かいしゃくりで誘いかけ、時々竿を止めて当たりを取ります。するとすぐにかすかな当たりがあり、巻き上げるとかわいいワカサギが付いていました。その後は、強風に伴う波のなか、真剣にワカサギの当たりを捉えようとするも苦戦。普段、磯で100グラムを超えるジグを投げるような大ざっぱな釣りをしているためか、繊細の極みと言えるワカサギ釣りの洗礼を受けます。

 どうやらこの日は群れが散っている様子で、多点掛けで数を伸ばすことは難しそう。そんななかでもせっかくの釣りを満喫するために、鈴置君と数釣り勝負をすることにしました。

 私よりも釣り経験は少ないものの、ハゼ釣りなどの小物釣りを得意とする彼は着実に釣り上げていく。一方、私はワカサギが食い込むまで待ちきれず、徐々に友人に差をつけられていきます。

 終了20分前の段階ではかなり差がついてしまっていたものの、ここから奇跡の多点掛けタイム突入!一気に巻き返しなるか!

 しかしわずか2匹差で鈴置君に惜敗を喫しました。悔しい…。お互い50匹前後とかなり渋い釣果でしたが、競争要素を取り入れることで心理的にはかなりアツい釣りでした。競争が大好きな東大生らしさがあふれた釣行でしたね。

 先日、昨学期の成績が開示されましたが、なんとか希望通りの単位数を取得できました。命を削って必死で勉強した甲斐(かい)があり、安堵(あんど)しました。春休みも終盤に近づき、再び法学部の鬼教授たちとの死闘を繰り広げなければなりません。加えて今学期は就活があります。単位、就活、釣り…忙しい春になることは間違いないでしょう!

 ▼釣況 河口湖漁協=(電)0555(76)6869。

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