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引き強烈3・1キロ!シマアジ満開 手数増やせばヒット率アップ

[ 2018年4月2日 12:35 ]

萩原さんは3・1キロの良型シマアジをゲット
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】網代・ゆたか丸の「南沖遠征五目釣り」がスタート。イサキの数釣りと高級ゲストが狙える魅力たっぷりの釣り物だ。人気は朝イチに狙うシマアジ。1キロ級がアベレージサイズだが、3〜5キロ級の良型も期待できる。 (芝 真也)

 ポイントまでは約2時間30分。網代港・ゆたか丸の出船時間は午前3時と早いが、キャビン内のベッドで仮眠を取れるので楽チン。

 朝イチは人気のシマアジ狙いから。仕掛けはハリス4〜6号×6メートル2〜3本バリ。シマアジ狙いではウイリーやバケを使うこともあるが、ここ南沖ではオキアミ餌に実績が高い。ビシは80号。

 協定の午前6時に「始めてください。タナ34メートルです」と森野孝船長の合図でスタート。指示ダナよりハリス分ほど沈め、コマセを3〜4回振り出しながらタナまで上げてくる。

 コマセに反応の良いシマアジはタナ取り直後に当たることが多い。入れ替えは1〜2分と早めに行い、手数を増やすことでヒット率が上がる。

 「良い反応が入ってきたよー。マメに入れ替えて」と船長のアナウンスがあった後に、左舷ミヨシから竿を出す横須賀市の鈴木正夫さん(53=会社員)にヒット。上がってきたのは本命の1キロ級シマアジ。しかも一荷だ。「シマアジが釣りたくて来ました。タナ取ってすぐにギュンッ!最高ですね」とニッコリ。

 この後、パタパタッと当たりが訪れたが、バラシもあった。シマアジは口が弱いので、やりとりはドラグを使い慎重に行うことが必要と感じる。

 食いが渋くなったところでポイントを移動し、お土産の確保。1時間ほどで十分なお土産ができたことから朝のポイントに戻り、再びシマアジ狙い。開始するとポイントを休めたことが吉となり、いきなりダブルヒット。1キロ級が数枚取り込まれた後、左舷トモに座る熱海市の萩原愛斗さん(26=会社員)に強烈な当たり。途中オマツリでヒヤッとする場面もあったが、3・1キロの良型をゲット。「一発大物があることが遠征釣りの魅力。やりました」と会心の一撃に笑みがこぼれた。

 南沖の水温は18度。例年に比べて2度ほど高いが、そのおかげか魚は高活性。水面近くには小サバの群れが泳いでいて、これを追ってヒラマサのような青物の回遊にも期待したい。水温が上昇してくれば、状況次第でオナガダイも狙える。

 看板のイサキも好調。指示ダナまで誘う間に「キュン」と小気味良い当たり。そこからゆっくりリールを巻くと追い食いして、30センチ級がダブル、トリプルに。オナガメジナ、ウメイロ、タカベと南沖らしいゲストも交じり、1時間ほどで30〜40匹の釣果。皆さん良いお土産になった。

 「一度にたくさんコマセをまいて待つより、少量を手返し良く狙った方が長く食いが続きますね」と船長。コマセはビシに3分の1ほどと少なめに入れ、コマセを振り出しやすくするのがゆたか丸流。水深も浅いので、手数を増やすことでヒット率が上がる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、網代・ゆたか丸=(電)0557(67)4288。午前2時30分集合、3時出船。料金は1万8000円(コマセ、付け餌、氷付き)。予約乗合。

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