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ホウボウ 浅場狙い一荷 産卵に向け結集 今季は当たり年!

[ 2018年3月21日 07:13 ]

やったー!同行者よりも早く良型を一荷で仕留めた大井さん
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】角張った顔がひょうきんなホウボウ。千葉・飯岡、外川エリアに、今年も好機がやって来た。産卵に向けて浅場への結集が始まったのだ。40センチ超級も出るなど型が良く、数も伸びるのが魅力。なじみの少ない魚、さてどう狙う?(スポニチAPC 林 悠二)

 ハリに掛かると大暴れ。取り込むまでのハラハラドキドキ感は半端ない。この魚、ゲストで手にすることはあっても、専門に狙う地区は限定される。飯岡・隆正丸が狙うのは航程約50分の犬吠埼沖、45〜50メートルライン。水深の割に使用オモリが150号と重めなのは速い潮への対応なのだ。

 「このエリアは餌のイワシが集まる所。ヒラメ同様にその群れを追っているんです。そして産卵期が重なり数も出るんですね」とは、芳野幹雄船長。

 昨年は低調、その前の年は荒食い続き。年で好不調があるが、今季は当たり年で好成績が出ている。

 餌船とルアー船があり、餌釣り船には14人が乗船。横流し釣りでの船中第1号は投入10分後、右舷ミヨシで。その直後、筆者の竿を引き込んだのは35センチ級。中型ながらいい出足だ。

 「やったー。こんなに大きな魚が2匹も!」。右舷胴の間で40センチと36センチを掲げて歓声を上げたのは、江戸川区の大井優果さん(20=専門学校生)。この4月から大手レストランの調理師として仕事をするという。同行した2人の年配者を差し置いての一荷釣りだ。「大きく広げた胸ビレがとてもきれい」。自然の美に感激しきり。

 「当たりがあってもハリ掛かりしないんだ」と苦戦していたのは、八王子市の西尾吉忠さん(72)。3年前に大釣りして以来ハマったとか。

 「爆釣ヤリイカの冷凍ストックはできたので」と、今回はホウボウ狙い。3回目の魚信を捉えて30センチ級をゲット。ア、ハハハ…勘を取り戻したようだ。

 この日も犬吠沖には広範囲に僚船が集まり、日頃の好調ぶりがうかがえた。

 ◇こう狙え!

 潮の効きが成績に直結して、良い人は40匹を超す。芳野船長によれば「ヒラメと比べずっと簡単。オモリを底に着けて待つだけですからね」。ただし、口元が硬い魚なので、当たったら竿を立てて聞き合わせを入れることが大事とか。食いのいい時は追い食いを待てば一荷、トリプルに。

 ◇付け餌

 宿からサバの切り身が支給される。身が厚くゴロンとしている。できれば海中でヒラヒラするように薄めにそいで使いたい。必ずハサミかナイフを忘れずに。また、ホタルイカやイカの短冊を持ち込む人も。食いのスイッチが入ったらハリに付いた赤白のフラッシャーだけでも食ってくるとは船長。数日後、45匹でトップをマークした人はサンマの切り身だった。

 ◇ルアー船も人気

 海底を歩いて餌を探すイメージの魚だが、活性の高い時は宙層で掛かる。手返しが良くて、餌釣りよりも数が伸びることも。弱った魚をイメージしたスロージギングやタイラバも面白い。海底から4〜5メートル上までを中心に狙うが、時には15メートル上でのヒットも…。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、飯岡・隆正丸=(電)0479(57)5432。乗合は午前4時集合、料金は餌付き9000円。電動リール&バッテリーは持参。この方面では、外川・かせ丸=(電)同(24)9375=からも出船中。

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