×

ヤリイカ 連なりノリノリ 多点の嵐!ハイペース3投で15匹

[ 2018年2月21日 07:14 ]

乗りが良く2、3点掛けが目立つ。隣同士で“乗り”を楽しむ木下さん(左)と山本さん
Photo By スポニチ

 【ガイド】槍(やり)、ヤリ、ヤリイカ爆釣だ!産卵期を迎え各地で好調な乗りを見せている。中でも剣崎・大松丸が狙う沖ノ瀬では今が盛りと、ノリノリ状態が続く。ビギナーにも安心して数が望めるシーズンの到来だ。(スポニチAPC 林 悠二)

 ◎剣崎・大松丸

 「フレッシュ日報」で目を見張るのが各地ヤリイカの上向き情報。西も東も大釣り続出だ。ピンピンのイカが20匹も釣れたら御の字だと思っていると、ここへ来てそれ以上望めそうな気配。ファンもそんな釣果に引かれてか、この朝、港は大にぎわい。

 今季、何度か狙ったが、いずれもハシリの釣りで20匹がやっと。しかし日報を見る限り、めったにないチャンス到来だ!今回はいい線いきそうに思えた。

 数を伸ばすには多点掛けに尽きる。複数掛け――これが、今回のミッション。これまでは7本ヅノで3匹止まり、それ以上掛ける…これが目標。

 「200メートルです!」。鈴木勇一船長からの投入合図。オモリ着底後、糸フケを取って竿先を静かに立てるとじわりと重い。第1投で上がったのは4匹。2回目は5匹掛け。続く3回目は6匹。3回の投入で早くも15匹、ハイペースで数が伸びていく。その好調ぶりは右も左も、乗船した14人全員が同じ。

 直結仕掛けで楽しんでいたのは、高座郡寒川町の山本尚哉さん(62=会社員)。朝方はサバが多く直結の強みを見せたが、中盤はサバが去ってブランコ有利。そんな中でもかたくなに直結で狙っている。「釣った感があるんです。ツノに乗った感触が格別なんです」。「あ、また乗った!」――2匹、3匹掛けを楽しんでいる。その隣では、今季初釣行だと話す木下昌直さん(47=会社員)も順調に上げている。交じって釣れたスルメイカを開き、船上干しする余裕も。共に足元の水オケはイカで埋まり水族館状態。

 ヤリイカの場合、乗り渋ったら“巻き落とし”が有効だが、当日はその出番は少なかった。ナギにも恵まれて釣果は20〜86匹。バラシ率が低いブランコが断然有利で平均30匹以上。大型のオスが60%、最大は48センチあった。

 ◇多点掛けの決め手◇

 当たってもすぐ巻き上げないことが大切。竿先にテンションを掛けながら数秒間待つ。重みが加わってから初めてリーリングに入るが、ここでも初めの5〜6メートル間は超スロー巻きする。イカが掛かったツノの位置で遊泳層を把握し、次からの狙いの目安にする。産卵期はタナが高めになることも多い。海底近くがダメな時は、数メートル上を探る。

 ◇いつまで狙える?◇

 オスのヤリイカは日ごとに成長し、最終的には50センチ超のパラソル級に。その一方でメスは25センチ前後の小型が主体。初期のオスは身が厚く胴を握っても折れないが、徐々に痩せて握ると折れる。こうなるとオフ。相模湾、東京湾口エリアでは3月中旬頃まで楽しめるが、後発の茨城・鹿嶋、外房方面では4〜5月までと釣期は長い。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、剣崎・大松丸=(電)046(886)1244。乗合は午前7時出船、料金は9000円。この方面へは松輪・喜平治丸などから出船中。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る