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10秒ごと探り 1キロ級オニカサゴ退治

[ 2018年2月15日 07:15 ]

見事1キロ級!この日一番の大物を上げた中川さん
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】いかつい顔とは裏腹に、食味の良さが定評のオニカサゴ。深場の釣りは難しいと思われがちでも、相模湾平塚沖ではLT(ライトタックル)で楽しめる手軽さで初心者にも人気。基本の「マメなタナ取りと誘い」を駆使して、レッツトライ!(スポニチAPC 林 悠二)

 伊勢エビにも似た甘い刺し身。しゃぶしゃぶでもいける。この魚は市場に出回らないほどの希少種だ。食べようと思ったら、これはもう自分で釣るっきゃない。

 三浦、房総、静岡など…広く分布する。共通点は潮が速く、水深100〜160メートルの深場を重いオモリ(150〜200号)で狙うところ。しかし、平塚沖では軽めの80号で楽しめるのが特徴なのだ。

 宿の支給餌はサバの切り身だが、アナゴや各種イカ、イイダコなどの“特餌”持参の人もいる。

 「場所まで20分。サバは回転を避けるため、先端にチョン掛けして」――10人が乗る庄三郎丸17号船(後藤久船長)はへさきを西へ。

 第1投は150メートル。海底は徐々に浅くなり10分も流すと120メートルラインに。すると胴の間の2人が早くもリーリングを開始。左舷で30センチ、右舷では32センチの本命。そしてまたもや左舷で竿を出す大田区の竹内範行さん(64=自営業)が2匹目をゲットした。先ほどと同サイズだ。魚の口元には12センチほどのイイダコが…。「これも同じ餌でした」と竹内さん。船長によれば「イカ系は食わないよ」だったが、イイダコは別格で特餌のようだ。

 右舷では世田谷区の西村賢介さん(39=会社員)が、50センチ超級(1・7キロ)マトウダイを皮切りに本命2連発。

 「当たりが多くて面白いですね」――海底の変化に合わせ、タナを取り直す西村さんの竿先がまた弧を描く。

 船は110メートルダチになると再び深場へ戻し、全員が成績を伸ばしていく。

 後半、今日イチの1キロ級を釣ったのは「平塚では初挑戦です」と話す小田原市の中川清之さん(49=会社員)。

 「誘いを掛けた直後にググッと引き込まれました」と中川さん。計3匹ながら良型を手に納得の笑顔。

 この日、トップは西村さんの7匹。サイズは25〜42センチ、平均2〜3匹でオデコなし。「夜の食膳が楽しみ」どの顔もにこやかだった。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=電話0463(21)1012。乗合は午前7時出船、料金は餌、氷付き1万円

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