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マガレイ良型連発!寒さ本番も激アツ

[ 2018年2月9日 07:15 ]

武田さんには良型が来た
Photo By スポニチ

 【東北の釣り】世界でも有数のカレイの漁場が宮城県仙台湾。厳寒の中、シーズンを迎えている。小突いて寄せて食わせて掛ける…釣味は満点。塩釜・みなとや丸で狙った。(スポニチAPC 菅野 順也)

 「今シーズンはちょっと遅れ気味でしたが、ようやく食いが良くなってきましたよ。今日もマガレイを中心にいろいろなカレイが釣れると思います。魚が集まる所に案内します」とにこやかに秋元勝治船長が迎えてくれた。

 魚種が豊富な仙台湾の中で比較的低水温を好むマガレイ。寒さが本番のこの時季でも十分な釣果が期待できるとあって人気が高い。

 午前6時、塩釜港より出船したみなとや丸は航程50分で水深35メートル、砂地が広がるポイントへ到着。秋元船長からゴーサインが出され、仕掛けが投入された。小型片天ビン仕掛けに40号のナス型オモリ。餌は青イソメの1〜2匹掛けが標準仕様。

 オモリが海底に届いたらリズム良く小突いて寄せるのがカレイ釣りのセオリーだ。音と砂煙が誘いになり、砂の中から餌となる大好物の虫類も飛び出してくるので活性が一気に高まる。

 開始からすぐに大きく竿を曲げたのは多賀城市の今野信行さん(52=会社員)。「自分は数よりサイズを求めています。いろいろと技がありますよ」とは言いつつ、1投目から3本バリに3点掛けで魚影の濃さを証明した。

 テンポ良く攻めの釣りをしていた、仙台市・武田大介さん(47=会社員)は「月に2回はカレイ釣りをしています。今日は長めの仕掛けでゆったりと誘うと食ってきますね」と次々に良型をヒット。

 武田さんが釣りの師匠だという、天童市・小座間直人さん(39=会社員)は「待ちではなく、積極的に掛けにいくところがカレイ釣りの面白さですね」と伝わる魚信に集中していた。

 秋元船長によれば「水温が低い時季は餌に食い付いてもすぐに吐き出してしまうことも多いです。餌を小さめに付けてわずかな重みを感じるぐらいの当たりにも積極的に合わせを入れてください」とのこと。

 当日はマガレイと同様に低水温を好むイシガレイの活性も高かった。40〜50センチ級が時折、大きく竿を曲げた。私と同行した長男の真海(10=小4)も「ガツガツ」とひったくるような引き込みで52センチをヒット。夏場は敬遠されがちなイシガレイだが、今の時季は臭みがないので刺し身でもおいしくいただける。

 終始当たりは途切れず、竿頭で良型ぞろいの58匹。マコガレイ、ムシガレイも登場した。今後も食いは上向く予想で、“束”釣りも狙える。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、塩釜・みなとや=022(366)3709。出船は午前6時。乗合料金8000円(餌・氷付き)。

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