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春を先取り沖メバル五目 赤と黒…両手に花!

[ 2018年1月21日 08:35 ]

渡辺さんは黒メバル(左)と沖メバルで両手に華
Photo By スポニチ

 【東北の釣り】竿先が「ブルブル」。心を躍らす当たりが魅力だ。春を先取り「春告魚」のメバルを宮城県亘理沖で狙った。(スポニチAPC  菅野 順也)

 「釣れるメバルはその日の潮次第ですが、赤い沖メバルを中心に黒メバルも交じります。人気は沖メバルですが黒メバルもサイズが良いので喜んでもらえます」と話す菊地慎吾船長。きくしん丸では昨シーズンから沖メバル五目釣りを新しい釣り物に取り入れた。水深40メートル付近で黒メバルを専門の釣り場より少し沖を狙っての出船となる。

 午前6時半、根の上に湧き立つような群れを魚探に確認した菊地船長からゴーサイン。胴突仕掛けを投入した。反応がいい日にはサビキのみでも食ってくるが、ホタルイカのゲソやサバの切り身などを追加で付けるのも効果がある。筆者の竿に「ブルブル」とメバル特有の当たりがきて、隣席にも魚信が広がった。

 風が強い日には竿を手持ちにして揺れをかわして仕掛けを落ち着かせて食わせるのがベスト。ナギなら置き竿で追い食いをじっくり待つのが数多く釣るコツだ。

 私の1投目は沖メバル2匹と黒メバル2匹の4点掛けで浮上。

 メインターゲットは沖メバルなのだが、比較的浅場なのでタックルは黒メバル釣りとほぼ同等でOK。気軽にチャレンジできる。

 太平洋側で沖メバルを狙うのは初めてという、二本松市・渡辺長門さん(56=会社員)は「80号の軽いオモリを使うところと、黒メバルも交じるのが気に入りました。またここに来ちゃいますよ」と、赤&黒の感触を楽しんでいた。

 船宿まで車で10分という、亘理郡・宍戸透さん(26=会社員)は「地元の海にいろいろな魚が棲んでいるので最高です。メバルは多点掛けで釣れるのでワクワクの巻き上げですね」と連続ヒット。

 「まだ水温が下がりきらないので群れが大きく固まっていないようですね。今日は反応に船を合わせて1投目の食い付きだけがいいようです。今後は大きな群れとなり、手返しでもっと数多く釣れる予想です」と菊地船長は広範囲に広がるポイントを次々に探った。

 プロのギタリストを目指しているという、東根市・大江佑太朗さん(23=会社員)は船釣り初挑戦。「自分がいいと思ってもヒットは相手次第になることが魚釣りと音楽の共通点ですね」と、試行錯誤で良型を釣り上げていた。

 当日は40匹ほどの釣果で数こそ伸びなかったものの、尺超えの亘理沖らしいサイズは確認できた。さあ、春告魚のシーズン到来だ。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、亘理・きくしん丸=(電)0223(35)3552。出船は午前5時。乗合料金9000円。

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