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パラソル級ヤリイカ初笑い 想像以上の重量感&強烈な引き

[ 2018年1月20日 07:11 ]

高橋さんはパラソル級の3点掛けを達成した
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】茨城県鹿嶋沖のヤリイカが釣れている。50センチ前後の肉厚な良型が、多点掛けで楽しめる。その姿を見て釣り人は「パラソル」と呼ぶ。身が透き通った絶品ヤリイカは今が旬!(國友 博文)

 鹿嶋・清栄丸の竹林良崇船長が向かったのは鹿嶋沖の水深130〜150メートル。反応を見つけると「水深143メートルです。10メートル浮いています。どうぞ」と開始の合図。

 握り締めた120号のオモリに“気”を入れて、前方へアンダースローする。糸フケを取って誘いを繰り返すと、逆側の左舷で、数人に乗ったようだ。

 置き竿にして駆け付けると、開始早々に3人同時に5点掛け達成。それも文句なしのパラソルサイズに船内も盛り上がる。

 席に戻ると、自竿が「ギュンギュン」。海面にお辞儀している。竿を手に取りゆっくり巻き上げる。想像以上の重量感と強烈な引きを慎重にやりとりすると海面には、1つ、2つ…5つと置き竿で5点掛けパーフェクト達成!それも立派なパラソルサイズに寒さでこわばった顔もほころぶ。

 船長オススメの柔らかい竿とブランコ仕掛けのセッティングはバラシが少なく、置き竿でもこの通り。

 そして、オモリの着底を確認すると根掛かりのように手が止められる。「よしよし!」と乗りを確認。にんまりしながら巻き上げ開始。

 良い群れに当たると、フォール中にも積極的に乗ってくる。チャンスタイムは、手返しよく数を伸ばす楽しい時間だ。

 隣席の船橋市・高橋栄治さん(64)もパラソル級の3点掛け達成!「今日が新年初釣りです。パラソルの多点掛けはだいご味ですね」と素敵な笑顔。

 トモでは船上干しされたイカが気持ちよく風を浴びている。慣れた手つきで沖漬けを作る姿も、好調の証だ。

 今年はサイズが良く、パラソル級の肉厚サイズが、本格的な寒さを吹き飛ばしてくれる。ずっしり重たい癖になる引きを何度も味わって、11時半に沖上がりとなった。

 「この釣りの魅力は、ツノの数だけ乗ることですね。先日は9点掛けもありました。見てても気持ちいいですね」と船長。間もなく産卵期で、70〜80メートルの浅場に移動する。型はさらに大きくなって、50センチオーバーの多点掛けが、ビギナーでも楽しめるトップシーズンだ。

 ◎竹林良崇船長が考える「誘い」について

 指示ダナをゆっくりただ巻き上げるだけのもの。これなら、初心者でも簡単に乗りを確認できる。指示ダナまで当たりがなければ再びオモリを着底させてこの動作を繰り返す。乗りを感じたら、さらにゆっくり巻き続けて、「ズッシリ」とさらに重くなれば追い乗り達成!乗った時に、巻き続けることがバラシを少なくするコツだ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、鹿嶋・清栄丸=(電)0299(82)3691。集合時間は午前4時半。乗合料金1万2000円。18人までの予約制限あり。

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