×

カワハギ 厳寒期も活発!27センチ筆頭に11匹

[ 2018年1月17日 05:30 ]

カワハギの入れ食い状態、25センチのダブルもゲット
Photo By スポニチ

 【釣りラブ】エサ取りがうまく、なかなかハリ掛かりしないのがカワハギ釣りの特徴。だが、釣る難しさと食味の良さが、投げ釣りファンを魅了しているのも確か。7日に定評のある和歌山県串本町の磯へ向かったところ、群れをうまく捕らえ、27センチの大型を筆頭に11匹という大満足の釣行となった。低水温の厳寒期でも活発にエサを追う南紀のカワハギは釣ってよし、食べてよしだ。(関西ベイキャスターズ・松尾幸浩)

 現地到着は午前5時。天候もよく、3連休なので、紀伊大島のしょらさん渡船の乗り場には大勢の釣り客が集まり、1番船は満員で出船。私は2番船で通夜島にあるアミカケの磯に渡してもらった。

 ここは白野港から約5分と近く、冬場の良型カワハギの数釣り実績が抜群。しかも、磯も広くて、何より足場が良いのでお気に入りのポイントだ。うっすら外が明るくなった同7時ごろから、エサの青イソメをウナギバリ12号に房掛けにし、キャストを開始する。

 カワハギは群れ移動するため、投げ釣りのセオリー通りにまずは「遠・中・近」と広範囲に投げ分けて探す作戦でいく。この日は中潮で、満潮は同10時ごろの情報。ゆっくりと込み潮(沖から海岸の方に向かって流れてくる潮流)が走るので朝マズメがチャンスだ。

 大きな魚体に似合わず、小さなオチョボ口でうまくエサをかすめ取るカワハギは、アタリも小さくてなかなかハリ掛かりしない“くせ者”。小さなアタリでもバシッと空合わせし、様子を伺うのが数釣りするコツだ。

 ここの湾内は水深が深く、波が穏やかなのでマグロ養殖のいけすが多数設置され、毎日、エサが投げ入れられている。そのため、カワハギにグレ、マダイや外道が集まり、魚の活性は非常に高い好釣り場だ。ただ、アタリは頻繁なものの、キタマクラやトラギスなどの外道が嫌になるほど邪魔して本命のアタリがなかなかこない。

 それでも、広範囲に探っていると、同8時前に右側の浅場のシモリ回りを狙ったサオにコンコン、グイーッと強い反応。「これは…」。グイグイと強烈に締め込む好ファイトを経て上がって来たのは26センチ、肝パンパンの実にうまそうなカワハギ。思わずニンマリだ。

 その後、すべて右側のシモリ回りを狙ったのが大正解。コンコンというアタリが連発し、25センチのダブルや27センチの大型も。短時間だったが入れ食い状態になり、終わってみれば11匹の好釣果。「来たかいがあった。帰宅後は鍋料理、煮付け、新鮮な造りの肝乗せ…」。うまい肴とビールを妄想しながら、昼の迎えの渡船に飛び乗った。

 当地のカワハギ釣り期間は5月末まで。特に30センチ級の“大判”は厳寒期に良くヒットしているそうだ。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る