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金アジ 極上の味 “定食メニュー”で満足、満腹

[ 2018年1月16日 09:51 ]

○特金アジ
Photo By スポニチ

 【一釣一品食べま専科】マアジ3品クッキング。東京湾産の「金アジ」はすでにブランド化しているのは知っているね。それが昨年夏以降味が「○特」になっているらしい。ならば中・大アジ専門の小柴・小金丸に行かねばなるまい。最悪の天気予報が何でえ!(スポニチAPC 町田 孟)

 大衆的だけど磨かれ方次第でいい女に化けられるんだ。

 25、26センチクラスの中アジはいわば成人から、3、4歳上までのプリプリお姉ちゃんかな。“私を見て見て”感がいっぱい。渋谷を闊歩(かっぽ)するほどのガキじゃあない。けれどファッションは結構盛っている。アジフライでしょう、これは。中身は極上、なんせ金アジ。

 じゃあ30センチ以上の大アジ系は?そう、アラサーから40歳手前まで。ブルゾンちえみのネタ風なキャリアウーマンさ。余裕というか落ち着きがあって、自信がにじみ出ている。エステなどでしっかり仕上げた肌。脂が乗っていかにもだ。見るからにおいしそう。そう聞いてニヤリとする、ちょい悪オヤジがいるかも。ムフフ。是が非でも刺し身かタタキね。

 さて、25センチ以下も交じるのは仕方がない。可能性を秘めたオチャッピー。南蛮漬けも魅力だ。でもピチピチガールを生かすにはつみれ汁で。

 フライ、タタキ、つみれとくれば定食。町の食堂で箸を運ぶ2人の仲が気になるなあ。付き合い始めの頃は男の見えでおしゃれなイタリアンだったりするし。

 【釣戦】仕掛けは幹、枝とも2号で2メートルが基本。ハリは細地むつ10〜12号。底から2メートル前後がタナ。小山満寿夫船長=写真=の口癖は「小まめに誘う」。この時季の活性はイマイチだ。「バリバリとは食わない。掛かっても外れるケースが多い。当たりがあった後、引きを楽しむくらいで」。余裕が必釣のこつなんだナ。

 【3品クッキング】 (1)アジフライ 中アジ。ぜいごをすき取り背または腹から開いて中骨を外す。下準備は通常手順で。揚げ過ぎ注意。油の中でこんがりキツネ色になったら手遅れ。せっかくのふわふわフライが台無しになっちまうから。

 (2)タタキ 大アジ。手順通り三枚におろす。小骨を抜いたら皮目に振り塩をして10分ほど置く。臭みを抜くひと手間。次に平たい容器に酢を薄く張って、そこへ皮目を下にして漬ける。塩を洗い落とすと同時に皮がむきやすくなる。5ミリ幅程度に切りショウガネギとあえる。ご飯にドカっと男食いだ。

 (3)つみれ汁 小アジ。三枚にして皮を剥ぎフードプロセッサーでガガーッ。卵黄とカタクリ、隠し味に味噌を少々加え団子に。つゆは昆布だし、しょう油、みりん、酒。味を締めるために塩をひとつかみ。九条ネギなど浮かべれば万全だ。

 魚さえあればご機嫌の家人、3品ペロリ。「あーっ満足」。ン?手の甲がウロコ化…あっシワか。

 ○…突撃3勇士!西南西の風15メートル、フェリーも欠航。船長は「波はそんなにない、この風向きの東京湾は。ただ仕掛けとの戦いになるよ」。出船可能の判断に同じ製造業の同僚3人が名乗りを上げた。やる気と我慢でお土産ゲット。

 ▼横田英雄さん(51)28匹。アジ歴約2年

 ▼中村正之さん(57)14匹。ロウエナ夫人(47)21匹。アジ歴共に4カ月

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、小柴・小金丸=(電)045(701)1540。出船午前7時半。乗合料金9500円。

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