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鉄板マアジ ルーキー安心「こんなに簡単に?」良型続々

[ 2018年1月8日 07:19 ]

守屋さんは自分で釣った魚を堪能
Photo By スポニチ

 【釣り日和】東京湾のマアジが釣れ続けている。全くの釣り初心者でもお土産は十分…なのか?“釣りは初めて”グループを率いて冬の海に繰り出した。(笠原 然朗)

 「釣りをしてみたい」と友人は言った。どうせならと参加者を募った。私も、私も…と釣り企画に賛同したのは小学校2年生から58歳までの男女8人。1人を除いて釣りは初めて。私が“先達”を務めることに相なった。

 狙うのは東京湾のマアジ。初心者向けの対象魚として釣果が“鉄板”。「釣れた魚を皆で食べたい」というリクエストにも応えてくれるはずだ。

 深川の吉野屋から出船。頭がぶつかりそうなほど低い橋をくぐり海へ。寒い日だった。だが東京湾クルージングの楽しみがあるから、船室に入らず「景色を眺めた方が楽しいよ」と。

 レインボーブリッジをくぐり、羽田発着のジェット機が頭上を飛んでいくのを眺め、京浜工業地帯の勇ましい工場群を近くに望める扇島沖のポイントに着いた。寒中クルーズに、メンバーは写真を撮るのに余念がない。

 水深は20メートル前後。底ダチを取り、リールを2回巻いて(底上1メートル)コマセを振り、さらに2回巻いてコマセを振って待つ…釣り方は至って簡単。今季の東京湾のマアジは絶好調。早速、世田谷区の安東れいさん(45=団体職員)の竿が曲がる。取り込むのに苦労をしているが初アジに「こんなに簡単に釣れるの?」と驚きを隠しきれない。

 メンバー唯一の釣り経験者の杉並区・末藤千翔=ちか=さん(28=同)が続く。100円ショップでビニール製のポンチョを買ってメンバーに配って臨んだ。

 右舷にずらりと並んだメンバーでミヨシに陣取った調布市の山崎玲子さん(49=同)は最初こそオマツリに苦労していたものの、みるみるうちに上達。「海の上から見る東京は別物。とても新鮮です」と良型を次々と取り込んでいた。

 午前7時に出船して納竿は午後0時40分。釣り時間もちょうど良い。「また釣りに行きたいです」とメンバーは喜んでくれたようだ。「みんなで釣りをしよう」プロジェクトは大成功。

 ◯…8人で釣ったアジは150匹以上。20センチ前後が主体で、友人宅で末藤さんと私の2人で60匹ほどさばいた。刺し身、塩焼き、なめろう、つみれ鍋とアジずくめで堪能した。最年長参加者の守屋実さん(58=自営業、江東区)は「これぞ江戸前の味覚だ」。

 ◯…荒れた海に船酔い、釣果も少なく…ではせっかくの釣りも楽しくない。当日は晴天でナギ。魚もよく釣れた。船酔い対策としてメンバーに言ったのは酔い止め薬を前日寝る前と、当日は乗船の30分前に服用すること。この作戦が奏功して船酔いはほとんどなかった。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、深川・吉野屋=(電)03(3644)3562。出船は午前7時。帰港時間は午後2時。乗合料金は男性8500円、女性、高校生6500円、中学生以下5000円。

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