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マアジ入れ食い2時間 70匹超5人!竿頭110匹

[ 2017年12月12日 07:40 ]

酒のサカナは“開き”。入れ食いを楽しんでいた密岡さん 
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】東京湾の横浜沖。ライトタックルで狙うマアジ釣りが楽しい。水深が浅いだけに引きも鋭く、いい群れに当たれば入れ食い。味も評判で釣り人たちは異口同音に「食べたいから…」。手返しの良さ、底上2メートルのタナ――これらを心掛ければクーラーいっぱい。金沢八景・鴨下丸から出船した。 (スポニチAPC 山本 有道)

 鴨下丸・高山将彦船長が最初に船を止めたのは20メートルダチ。「しまった!もっと大きなクーラーを持ってくるべきだったなあ」。

 釣り始めて間もなく口を突いて出た言葉がこれ。第1投から当たりがあり入れ食いが続いたからだ。

 思っていたより型も良く23〜24センチがアベレージサイズ。体高があり、ずんぐりしていて、これぞ東京湾のアジなのだ。

 左舷トモで釣っていた横浜市の密岡靖夫さん(74)も「月に2回ほどアジ釣りをしていますが前回より大きそう。釣れ具合も違い今日はいい日です。干物にして冷凍するんですが、おいしくて酒のサカナにぴったり」とご満悦。次々とクーラーに放り込んでいた。

 こちらは、ハリス1・5号の3本バリで釣っていたが空振りなしに1匹、2匹。うまくいけばパーフェクト。しばらくして大型が掛かったのか枝バリが切られてしまった。

 それで2号で再開したが、それでも問題なくまたグーン!釣れる時はハリスの太さなんてアジも気にしない感じ。

 2時間ほど入れ食いが続いただろうか。ちょっと食いが落ちたところで船は移動。水深10メートルのところも攻めたがここは不発。あちこち巡るうちまたまた入れ食いが始まった。

 「タチウオ、ヒラメ…週に1回は釣りに出掛けますね。この時季、横浜沖のアジは脂が乗り絶品。孫がアジフライが好きなもんだからよく来ますよ」と好々爺(や)ぶりを見せていたのは熊谷市の大嶋勲さん(75)だ。海釣りばかりではない。この夏には福井の九頭竜川へ行き、1カ月アパートを借りてアユ釣りを堪能したんだとか。

 この日は昔の仕事仲間5人での釣行だったが、皆さん70匹オーバー。大嶋さんは竿頭の110匹。大型クーラーはいっぱいだった。一番少ない私でも58匹。それでも中型クーラーはずっしり。重かった。

 高山船長によると「黄色っぽい生粋の東京湾のアジが釣れるのが横浜沖。自然が相手だけにいつも入れ食いというわけにはいきませんが、釣らせる努力はしてますね。大切なのはタナ取りと手返しの良さ」。これさえ守ればアジは必ず応えてくれる!

 刺し身、たたき、押し寿司…。高山船長も「毎日食べても飽きない」というほどのアジだが、鴨下丸の女将さん・鴨下樹代子さんのお薦めはシメサバならぬシメアジ。三枚におろして皮をむき、塩で締めて10分。キッチンペーパーで水分を取り酢としょうがのスライス、スプーン1杯の砂糖を入れ2時間ほど漬ければOK。家で好評だったらしい。

 タナは2メートル前後とはいえ起伏があり、まめに取り直したい。それに2、3回イワシミンチのコマセを出せば小さいビシだけに空になってしまう。当たりがなければコマセを詰め替えよう。餌はイカの赤短か青イソメ。潮が濁っていれば青イソメもいいが、この日は甲乙つけがたい食いの良さだった。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、金沢八景・鴨下丸=(電)045(781)8410。午前7時20分出船。料金7500円。女性・子供は半額。

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