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シャコ餌でスミイカ連発 ライトタックル主流も伝統釣法健在

[ 2017年11月30日 07:50 ]

初心者の坂本さんは9匹釣りベテランの仲間入り
Photo By スポニチ

 【ガイド】東京湾のスミイカが面白い。湾内ではLT(ライトタックル)での“餌木狙い”が主流。その一方、生きたシャコ餌で狙う伝統釣法を守るのが鴨居大室港・房丸だ。今季は初期から大物ぞろいで今後が楽しみ。(スポニチAPC 林 悠二)

 鴨居沖のスミイカが今季も順調だ。この日のトップは12匹。平均5〜6匹と良い滑り出しを見せている。

 「1〜2月の産卵期は80メートルダチに落ちますが、今は釣りやすい浅場で餌を追っています」とは高橋正船長。初心者の入門期と言える。

 仕掛けは13センチほどの竹ベラ上にシャコをセットしたもので、オモリ25号。釣り場は航程5分の港前〜久里浜沖の20〜30メートルダチ。潮がトロトロと流れ、すぐにでも乗りそうな気配。開始5分後、右舷ミヨシで「来たよ!」。船中1号は右舷で500グラム級、いい出だし。

 次いで左舷胴の間で400グラム級を上げたのは目黒区の坂本和典さん(55=自営業)。「今回で4回目の初心者です。地味だけど、シャクる度に次は来るか、次こそ。これが楽しみ」。誘いが合っているようで2匹、3匹と数を伸ばす。

 その坂本さんと交互に釣り上げていたのが大ドモに座る佐達諭史さん(69=世田谷区)。坂本さんの師匠で週1ペースで通うとか。スピニングリールで30メートル(PE2号)ほど遠投し、シャクリを掛けては寄せる釣り方。「来ましたよ」。今度は600グラム級の大物だ。

 上手に釣るコツを尋ねると「テンヤ着底後、底を離さずに10秒間静止。シャクリは優しく鋭く、短くですね」と言い切った。

 この日、佐達さんがトップで12匹、坂本さんは9匹と快進撃を見せた。テンヤの40センチ上から出すトトスッテにもよく乗っていた。不慣れな筆者はチップ4回、成果は2匹。ゲストに40センチ級のイネゴチ、カサゴが出た。

 高橋船長は「広範囲で狙ったけど、どこでも掛かった」と好反応のイカに満足そうにほほ笑んでいた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、鴨居大室港・房丸=(電)046(841)9206。乗合は午前7時30分出船、料金は餌付き8500円。

 ◇大会報告

 JGFA沖釣りサーキット第2戦「カワハギ大会」がこのほど小網代・丸十丸で開催された。女性3人を含む21人が参加。数日前には束釣り(100匹)もあった小網代沖。だがシケ後で水温が前日より2度低下、北東風もやや強めで条件は悪い。

 大会は3匹までの重量で競われたが、掛かる魚は中・小型が主体で、お目当てのメガハギが顔を見せない。後半移動した城ケ島西沖は根掛かりの多い場所。ここで良型が釣れだした。右舷胴の間の飯村美佳さん(30=高校教員、相模原市)がこの日一番の大物26センチ、360グラムをゲットしたが3匹のトータル694グラム。優勝は計762グラムをマークした横浜市の浅野和也さん(61=会社役員)だった。

 「大型のタナが底、宙と定まらず苦戦しました」とは浅野さん。(H)

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