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フライでマグロ17キロ 相模湾で50キロリーダー引きちぎられるも翌朝雪辱

[ 2017年11月11日 07:27 ]

佐々木さんが釣ったキハダは17キロ。ルアーは「ライザーベイト」
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】10月に2つの大きな台風が過ぎた11月1日。関西在住の友人、佐々木平磨さんとともに2日間の予定で相模湾の遊漁兼業漁師の船に乗り、沖へ出ました。終わったと思ったマグロがまだいるよという情報でした。台風後なので水温は23・5度もあるそうです。

 もしかしたらフライフィッシングでマグロがヒットするかもしれない。そんな期待も大いにあったので、昔バショウカジキを釣った15番のフライロッドにバッキングを500メートル巻いた大型フライリールを用意しました。そしてルアーの方はしっかりマグロタックル。

 日の出と同時に出港、冷え込みはきつくフリースを着込むほどでした。

 沖に出るとすぐに鳥山を発見しました。佐々木さんが船首から15センチのミノーをキャストすると、すぐにヒットしたのは2キロぐらいのカツオでした。そこへ散水してフライを投げ込むと同サイズのカツオがじゃんじゃん掛かりました。マグロロッドですから一本釣りのように抜き上げられます。生きイワシをまかないでこれだけ釣れるのは珍しいと思い、水中カメラを突っ込んで撮影することに。

 あとで見たらしびれるほどたくさんのカツオが写っていました。

 最初の群れを釣った興奮も冷めやらぬまま、次の鳥山に急行すると、そこには大きなしぶきも上がり、カツオと一緒にマグロがイワシを追い上げているのが見えました。

 ここでも佐々木さんがペンシルベイトの1投目でヒット。いきなりロッドが大きく曲がり、リールから勢いよくラインが出ていきました。「マグロヒット!」と叫びます。船長も「でかいマグロだよ、ゆっくりやんな」とニコニコ。

 このマグロの引きは半端ではなく、彼が6キロと強めにセットしたドラグでもラインをギュンギュン引き出し、200メートル以上出てしまいました。もっとも5号ラインは27キロテスト、リーダーは50キロテストなので安心です。

 残り50メートルになった段階で引きがやや弱まったので、スプールを押さえてポンピング開始。すると突然ラインブレーク。巻き上げてみると、50キロリーダーが引きちぎれていました。

 翌朝、同時刻に出港。この日の朝も激しいボイルがありました。大きなマグロも交じっています。前日やられている佐々木さんはここぞとばかりに、しかし慎重にキャストし1投目でヒット。またもやリールからラインが激しく出ていきます。

 「昨日のより引かないよ」とは言っていましたが、船長は「まず取ろうよ、ゆっくりね」と今朝もニコニコ。

 10分ほどでキャッチしたマグロは110センチ、17キロでした。佐々木さんの自己記録は8キロのヒラマサでしたから、それでもそれが倍になったわけです。

 初日の大物は残念でしたが、関西から来たかいがありましたね。(東京海洋大学客員教授)

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