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アオリ良型 イカしてる!開幕早々500グラムに1キロ超級

[ 2017年11月3日 07:11 ]

後半になって良型を連発した斎藤さん
Photo By スポニチ

 【ガイド】相模湾のアオリイカが面白い!開幕早々から1キロ超級が顔を見せ、釣果も“ツ抜け”(10匹)続出。スレ知らずの初期は、餌木選びに悩むことがないのも魅力だ。食味、強い引き…イカの王様を狙うのは今。(スポニチAPC 林 悠二)

 “グッワ〜ン”シャクリ上げた竿が高い位置で止まった。ン、根掛かり?その刹那、今度は沖へ向けてラインが走る。ズシリと重い感触。これは大物と直感した。墨をまき散らしながら水面下に現れたのは、シーズン初期としては実に珍しい良型。1130グラムもあるジャンボアオリだった。

 2週連続で日本列島を縦断した台風。その間隙(かんげき)を縫って、相模湾のアオリイカが好スタートを切った。

 朝からの雨を嫌ってか、この朝、茅ケ崎・第10沖右衛門丸に乗船したのはわずか5人。担当の桑山宏さんは「根周りアオリのカリスマ」と言われる名船長。加えて初期は釣れる確率が高い。“高配当間違いなし”ともくろんだのは筆者だけ?

 船の4隅には3〜3・5メートルの長竿組が。筆者は左舷胴の間で2・5メートルの一つテンヤ竿でトライ。取材前夜、好感度なテンヤ竿も良いかも…とひらめいた竿だ。少し軟らかいかなと思っていたがとんでもない。餌木の泳ぎが良くて合わせもバッチリ。結果的に大正解になるとは…。

 朝一番の狙いは港から航程5分のエボシ群礁周り。

 「タナ13メートル。シャクリ幅は少し速く、4秒間隔で」。指示ダナに餌木を送り込む。中オモリまで13メートル。その先のリーダーは4号4メートル。餌木が海底から2〜3メートル上の位置にある勘定だから、水深は20メートル前後か。

 「潮が濁っているから餌木は明るい色がいいね」。スピーカーを通してアドバイスが流れる。まずはピンクのボディーにマーブル模様の4号で試す。竿先でビシバシと等間隔で鋭く誘う。その数分後に第1号がヒット。今季初アオリは400グラム級の良型だった。しかし、ここで2時間ほど攻めたが船中4匹と渋々。

 業を煮やした船長は「少し走ります」と、20分ほど東沖へ移動。僚船もいてここはよく当たった。

 「来ました、やっと」。左舷ミヨシで500グラム級を上げたのは、横浜市の斎藤広則さん(66=会社員)。宿の常連で大のアオリイカ党。トモでも良型が出た。かつて2キロ級の大物を上げたと話す茅ケ崎市の藤田義人さん(73)も連続ヒットだ。右舷でも竿を曲げている。この日、筆者の竿も万度しなって、納竿間際には冒頭の大物とやりとりも。結果、10匹。いいスタートが飾れた。



 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、茅ケ崎・沖右衛門丸=(電)0467(82)3315。乗合は6日から午前6時20分出船、料金は氷付き9500円。

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