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抱卵タチ 1メートル超級だ!2桁だ!バラシを乗り越え強烈引き堪能

[ 2017年10月19日 07:13 ]

1メートル級を交えて順調だった呉橋さん。補強したハリスでトラブルは少なめ
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】東京湾で今、タチウオが釣れ盛っている。産卵を控えて最も食いが荒い時。たとえ合わせ損ねても、待てば再び食ってくる。1メートル超級も多く楽しさ倍増。しかし、油断をするとハリスがプッツン!今回は合わせ時、ハリスの補強がテーマ。 (スポニチAPC 林 悠二)

 “夏タチ”から順調な食いで推移するタチウオ。この先、冬にかけて抱卵したドラゴン級とのやりとりが各所で展開されている。

 現在のポイントは横須賀の猿島東沖一帯で、水深70メートル前後。海上は各地から集結の遊漁船で大にぎわい。

 乗船した八景・鴨下丸、高山将彦船長=写真=にとっては得意な対象魚。指示ダナは底上5〜15メートルが主体。この遊泳層を誘い上げながら当たりをつくり出して釣果につなげていく。

 「餌(コノシロ切り身)や仕掛けの点検をマメにすることがこの釣りの基本」で、怠ると餌なし、傷のついたハリスが痛恨のバラシにつながると船長。

 この朝の食いは活発で、8人の竿が次々と大きな弧を描いた。指3・5〜4本幅サイズが主体で全長85〜90センチ。1メートル超級も多く楽しさ倍増。当たりは明確。大半がLT(ライトタックル)仕様の竿だから、パワー全開の強烈な締め込みがたまらなく面白い。

 「ワッ、海面まで来たのに残念」「あ、また切られた」とバラシ連発に苦戦していたのが、姉妹で来たという小平市の小林詩さん(58)。

 食いが良い一方で、周囲でハリス切れが目立つようになってきた。合わせの遅れからハリをのまれ、カミソリ並みの鋭い歯でハリス切れが起こる。右隣で妹の亜子さん(57)が順調に数を伸ばしていくため焦りも募る。

 「合わせはどこで…」。これが小林さんの悩みの種。しかし、当たりは的確に取っている。

 口元に掛けるのはタイミング次第。合わせを早くしたり、遅らせたり…それらを何度か繰り返すことでコツをつかむしかない。

 「まずは“ツ抜け(10匹)”」と目標を掲げていた横浜市の呉橋豊雄さん(78)は、自作ショートロッドで3連発。チモトに蛍光紫の細チューブ(長さ5センチ)をセット、さらにハリスの先端50センチは10号にしてトラブル知らず。油断するとハリをのまれるが、結果、納竿までに15匹釣り上げ満足げ。

 ハリス切れでバラシ7回の詩さんは12匹、亜子さんは16匹。共に1メートル超級を数匹ずつ交え「みりん干しや、塩こうじ漬けが楽しみ」と話していた。

 タナを探りながら餌に飛び付かせる釣り。前当たり後にガツンと一気に掛かるケースもある。だが、多くの場合は当たりがあっても止めず、誘い続けて食いにつなげている。筆者の場合は電動リールで超スロー巻きする中で魚信をキャッチ、手に持ち替えて誘いを掛けている間に出る強い引き込みで合わせた。21匹、十分な釣果となった。

 合わせの遅れがハリス切れの主な原因。前当たり後に出る本当たりで即合わせすると口元に掛かる率が高まる。2本バリ狙いはのまれやすく、1本バリがお薦め。また、ハリスの先にワイヤ(別図)を付けて狙うとバラシを避けられる。

 「分煙に踏み切りました」と高山船長。仲間の船でも実施しているとか。嫌煙者やジュニアに一日楽しく釣りをしてもらうため。釣り座での喫煙と、くわえタバコでの釣りはダメ。喫煙はキャビン前後のスペースで。

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