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「和竿で釣るカワハギの会」90人が激戦 新竿効果3匹1202グラムV

[ 2017年10月15日 07:16 ]

9年目を迎えた大会。参加者も増えて90人に
Photo By スポニチ

 【釣り人掲示板】「和竿で釣るカワハギの会」がこのほど、小網代・丸十丸で開催された。カワハギ党の間ではすっかり浸透した和竿大会。90人が4隻に分乗、秋の一日“餌取り名人”相手に腕を競い合った。(スポニチAPC 林 悠二)

 9回目を迎えた今大会。カーボン竿が主流の中で、伝統ある和竿を使う…これがルールだ。長さ、調子、塗り、装飾…どれを取っても2本として同じ竿がないのが特徴。その味わい深い愛竿で優勝を目指す参加者たちには、共通のお目当てが…。

 「今年は新作和竿が3本だって」「あぁ、欲しい」――。上位入賞者3人に、賞品として豪華な和竿が出る。ファンにとっては、喉から手が出るほどのご褒美。握る竿にもグッと気合が入る。

 晴天ベタナギ、カワハギは朝の第1投から順調な食いを見せた。だが、掛かるのは昨秋生まれた15センチ前後の新子が多い。審査は3匹の重量だから誰にでも入賞のチャンスがある。数より型の勝負。で、大型が欲しいのに…。20センチ超級が釣れるのは新子3、4匹に対して1匹の割合。なので良型が出ると船内に歓声が上がった。

 そんな中、A船で30センチ級のメガハギが出た。1匹で600グラム強。自作竿で上げたのは横浜市の白井徹寿さん(57=会社員)。「大物が3匹欲しいのに、相方はまだ新子だけ」と悔やむ。

 D船でも大物が。船首で竿を出す目黒区の井出大介さん(42=FMヨコハマDJ)が、10時に手にしたのは30・8センチの超ド級。次いで23、24センチを連発。手にするのはスピニングリール仕様の細身竿。「大会に備えて新調した竿が大当たりです」。

 数こそ出たが全般的に良型が少なく大激戦となった中、井出さんが3匹の重量1202グラムで総合優勝。2位に144グラムの差をつけての快挙となった。

 「まさに竿のおかげです」と興奮冷めやらない井出さん。「来年の10回大会でも優勝を」と連覇を狙っていた。

 上位入賞者に贈られた新作カワハギ竿は「汐よし」「竿好」「楽竿」の3作品。優勝の井出さんは「汐よしの竿で釣ったので」と、賞品は迷わず同竿師の品を指名。さらに大物賞も獲得したが、これは2位の白井さんに譲り、参加者から惜しみない拍手が送られていた。

 ◇大会成績 審査は3匹の重量(単位グラム)

 ▼総合賞 (1)井出大介(目黒区)1202(2)永山幸央(小田原市)1058(3)高橋哲也(中野区)932 

 ▼大物賞 (1)井出大介30・8センチ(2)白井徹寿(横浜市)29・8センチ (敬称略)

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