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オマツリ防げばワラサ祭りだ!イナダ交じりで脂たっぷり5キロ級が続々

[ 2017年10月11日 08:00 ]

ワラサの強烈な引きを楽しんでいた船本さん
Photo By スポニチ

 【永井裕策名人のステップアップ理論】待ちに待ったワラサが剣崎沖にやって来た。今年はサイズがよく、イナダ交じりで釣り人を楽しませている。松輪・江奈港・新徳丸に出掛けてきた。 (スポニチAPC 永井 裕策)

 ここ数年は夏の盛りに開幕していた剣崎沖のワラサだが、今年は秋に入っても、気配がなく、「今年はダメかなぁ〜」と思っていた9月中旬、突然火が付いた。

 「魚はいたのに、なかなか口を使ってくれなかったが、開幕した直後は、“バリ食い”状態。ここにきて落ち着いた感はあるものの、イナダ交じりで釣れているよ」と吉田慎市船長の声も明るい。

 釣れるワラサは3〜5キロ。丸々太って、脂の乗りはいい。

 「現在はトップ2〜5匹。手返し良くやってください」と船長。

 ハリスは朝のうちは、オマツリでバラさず強引に上げるためにハリス8〜10号×6メートルを勧めている。

 ポイントは港からすぐのツブ根周りの水深40メートル前後。「すぐ到着します。コマセを入れ、付け餌を付けて、投入できるようにしておいてよ」と船長。

 付け餌はオキアミの1匹付けが基本で、抱き合わせ、房掛けでもよい。タナは海面から指示がでるが、底から10メートル前後を攻めている。指示ダナより5メートル下げてコマセを出しながら指示ダナで待つ。

 誘いを入れると、1投目から当たりが来て、竿が弧を描き、海面に突き刺さる。最初の引きをかわし、魚が止まり、頭が上に向いたところで一気に上げる。ここで遊ばせてしまったらオマツリしてバラしてしまう。

 この強引なやりとりはスリル満点。海面まで上げたらタモですくってもらおう。

 ワラサが回ってこない時は、イナダがよく食う。脂の乗りはちょうどよい感じでお土産にもなる。

 ワラサは朝のうち2時間と潮の変わり目が勝負。小まめにやることだ。

 右舷ミヨシに陣取っていたのは横浜市の船本佳孝さん(44=会社員)。普段はマアジ釣り専門だが、「ワラサのガツンとくる当たりと引きは最高です〜ハマりました」とうれしい1匹。

 左舷ミヨシのふじみ野市の中間正博さん(67)はワラサの時季だけ遠征にくる。

 「引きが楽しい。食べてもうまい」。釣れた魚はしっかり血抜きをしてクーラーボックスに入れた。

 「ワラサは混んでいる時は、オマツリも多くなります。周りの人と協力して、楽しく釣りをしてください」と船長は話していた。

 ◎永井の理論 誘う時は誘い上げ&落とし込み

 朝イチと潮の変わり目と反応が出ている時がチャンス。イナダが多い時は、誘い過ぎないこと。重い仕掛けで、イナダの回遊層の下に付け餌を置く。

 誘いは、誘い上げと落とし込みをする。竿先を頭上まで誘い上げ、止めて間を取ったら、竿先を海面中までゆっくり落とし込む。または指示ダナより竿先を海面中まで落とし込む。

 竿先を海面に向けてスイスイと小さくエビが跳ねているようにアピールする。反応がある時の船長の「魚が入って来たよ〜」のアナウンスがチャンス。

 ワラサが船中で誰かが魚を掛けてやりとりしているときがチャンス。青物の習性でハリ掛かりした魚の周りに集まっているからだ。コマセをまいて、誘いを小まめにする。

 食い渋り時には、ハリを小さめ(ヒラマサバリの10〜11号)にして、付け餌のオキアミは1匹掛けにしてハリを隠すようにする。

 ハリスも6号まで落として、ワラサが食ったら底付近で遊ばせて、頭が上に向いたら一気に巻き取る。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、松輪江奈港・新徳丸=(電)046(886)1607。出船は午前6時。乗合料金9000円(氷、コマセ、付け餌は別)。ワラサ船は各地から出船中。

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