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ワカサギ7匹掛け!型より数で心地よい竿先のしなり

[ 2017年10月9日 07:08 ]

さすが中禅寺湖育ち。岡本季充さんはのっけから7匹掛け
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】ワカサギ・シーズン到来!栃木県中禅寺湖でも順調に釣れている。今季は“大公”と呼ばれる大型は少ないものの数は申し分なし。5〜6匹掛かれば竿先がしなり心地よい。誘いさえ怠らなければ満足な釣果が得られること間違いなしだ。(スポニチAPC 山本 有道)

 中禅寺湖のワカサギは大型で知られる。例年「シシャモみたいだ」、「これぞ大公!」なんて釣り人の言葉が聞かれたものだが、今年は7〜8センチが中心。ちょっぴり寂しい気もするが、数が補ってくれる。民宿おかじんの主人・岡本保さんによれば「まだ水温が高め。下がってくれば大型も岸辺の浅場に寄ってくるのでは…」とのこと。

 湖面には幾つかのブイが浮かんでいる。ワカサギの釣り場はその内側。水深は7〜10メートル。アンカーを入れたのは7メートルだった。2本竿で1本はドーム船用の電動リール。ハリ数は7本。もう1本は1・5メートルの竿にフラッシャー付きの13本バリ。こちらは空バリだ。

 仕掛けを入れて10分ほど。誘っても当たりはこない。「ワカサギの回遊路から外れているのでは…。場所替えしようかな」と考え始めた時、竿先がプルプルと揺れた。それも2本同時に。まずは電動を上げると3匹。空バリの方はちょっと重い。何と6匹も掛かっていた。型は6〜8センチ。中には腹が膨らみ、ずんぐりしたものも。

 次の投入でも空バリに4匹。釣れている時は手返しよくするのがこの釣り。いつ食いが止まってしまうか分からないからだ。案の定3回の投入で終わってしまった。

 群れの移動が早く30分に1回のお出まし…という感じ。

 そんな時、民宿おかじんの若主人・季充さんがやってきてそばで釣り始めた。「こんなに付いてますよ」の声に振り向くと7匹掛け!「ワカサギは得意ではない」と言っていたがさすがである。

 1カ所に居座り続けて150匹くらい釣っただろうか。早上がりすることにした。

 帰路、朝桟橋で会った春日部市の柿本義明さん(72)のボートを見つけ様子を聞くと「型は小さめですが釣れてますよ。1度に5〜6匹掛かると引きもよく楽しんでいます」と3本の竿を操っていた。桟橋に戻ると前橋市の登丸道明さん(72)が300匹近い釣果。柿本さん、登丸さんはともに渓流好き。ヤマメ、イワナで鍛えた“腕”はワカサギにも通じてそうだ。

 中禅寺湖のワカサギ釣りは10月31日まで。湖畔の紅葉はこれからが見ごろ。ワカサギとともに秋を楽しみたい。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、中禅寺湖・民宿おかじん=(電)0288(55)0410。午前7時スタート。入漁料1080円。ローボート3000円。エンジンボート5000円。

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